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時間詩集 1955
〈ネオ・リアリズム〉を方法論として掲げ、1950年に創刊された詩誌『時間』の5周年を記念して編まれたアンソロジー。巻末に5年間のクロニクルを付す。主宰、北川冬彦。
戦争による現実の荒廃を越えていく〈新しい詩的現実の創造〉を企図し、当時の思想的潮流であった〈実存主義〉にも通底する詩群が収められ、H氏賞受賞作家・櫻井勝美、澤村光博をはじめ、藤富保男、香川紘子ら73人の詩人が名を連ねている。
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おまえは
黒々と 息を吹きかえした
おまえは
しつとりと濕りを貯えて
おのれの重量のたしかさを知った
おまえは染み透つてくる光の深さを
おのれの肉層の秩序の奥底に感じとつた
おまえは はじめて
地の塩の噴き出す岩盤に根をおろして
旗のように 意識を回復した
（「乾燥アジア 抄」櫻井勝美より）
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◎Contents
櫻井勝美 ……… 乾燥アジア 抄
鵜澤覺 ………… 錯乱反射
澤村光博 ……… 霊魂の城
木暮克彦 ……… 夜のコスチューム
藤富保男 ……… 物語
香川紘子 ……… 母の骨 抄
松岡寛 ………… 黒い造花
池田正洋 ……… 圧倒
金井光子 ……… 新火口 他二篇
高垣憲正 ……… 落日 抄
北川多喜子 …… 日日の不安
鶴岡善久 ……… 戦慄
雨宮テイコ …… 眞珠 ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher：時間社
□date of issue：1955年
□size：19x13.2cm
□page：253
□condition：経年なり・可 表紙ヤケスレ汚れ傷み経年シミ強 三方ヤケ強
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
戦争による現実の荒廃を越えていく〈新しい詩的現実の創造〉を企図し、当時の思想的潮流であった〈実存主義〉にも通底する詩群が収められ、H氏賞受賞作家・櫻井勝美、澤村光博をはじめ、藤富保男、香川紘子ら73人の詩人が名を連ねている。
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おまえは
黒々と 息を吹きかえした
おまえは
しつとりと濕りを貯えて
おのれの重量のたしかさを知った
おまえは染み透つてくる光の深さを
おのれの肉層の秩序の奥底に感じとつた
おまえは はじめて
地の塩の噴き出す岩盤に根をおろして
旗のように 意識を回復した
（「乾燥アジア 抄」櫻井勝美より）
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◎Contents
櫻井勝美 ……… 乾燥アジア 抄
鵜澤覺 ………… 錯乱反射
澤村光博 ……… 霊魂の城
木暮克彦 ……… 夜のコスチューム
藤富保男 ……… 物語
香川紘子 ……… 母の骨 抄
松岡寛 ………… 黒い造花
池田正洋 ……… 圧倒
金井光子 ……… 新火口 他二篇
高垣憲正 ……… 落日 抄
北川多喜子 …… 日日の不安
鶴岡善久 ……… 戦慄
雨宮テイコ …… 眞珠 ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher：時間社
□date of issue：1955年
□size：19x13.2cm
□page：253
□condition：経年なり・可 表紙ヤケスレ汚れ傷み経年シミ強 三方ヤケ強
» 詩歌・その他
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