Item
思いこもる品々(岡部伊都子 著)
日常生活の中に息づく美を追求するとともに、戦争や差別など社会の実相をかたくなに見つめ続けた岡部伊都子の、晩年の随筆集。
「応接間のライト」「朱塗の小机」「スクラップ・ブック」「少女期原稿の表紙」「水屋」……身辺の品々をひとつひとつ取り上げ、そこにつながる歳月の記憶をたぐりよせ、自己の断片を深く内省する。
モノクロ・カラー写真多数収録。挿画、中村洋子。
栞文、鶴見俊輔、水上勉、落合恵子。
----------------------------
煙の都といわれた大阪の都心に生まれ育った私は、結核になって女学校も休学、転地や入院の療養をつづけましたが、その間、心に浮かんでくる断章を、原稿用紙に書きつけていました。短い感想文が、ものの四、五十枚もたまりますと、千代紙や和紙で張った表紙の中に、とじました。
「うつしみ」「さまよい」「泪」「慟哭」なんて、感傷過多のタイトルをつけて。
病気と戦争に苦しんでいた思春・青春の断想を閉じていた表紙です。死の覚悟ばっかり。
(「少女期原稿の表紙」より抜粋)
----------------------------
◎Contents
古鏡
応接間のライト
朱塗の小机
爪箱
シーサー置物
少女期原稿の表紙
お香
スクラップ・ブック
水屋
ガラスの灰皿 ほか90篇
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:藤原書店
□date of issue:2000年 初版
□size:19.6x13.5cm
□page:187
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
小口・地シミ(写真9枚目)
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
「応接間のライト」「朱塗の小机」「スクラップ・ブック」「少女期原稿の表紙」「水屋」……身辺の品々をひとつひとつ取り上げ、そこにつながる歳月の記憶をたぐりよせ、自己の断片を深く内省する。
モノクロ・カラー写真多数収録。挿画、中村洋子。
栞文、鶴見俊輔、水上勉、落合恵子。
----------------------------
煙の都といわれた大阪の都心に生まれ育った私は、結核になって女学校も休学、転地や入院の療養をつづけましたが、その間、心に浮かんでくる断章を、原稿用紙に書きつけていました。短い感想文が、ものの四、五十枚もたまりますと、千代紙や和紙で張った表紙の中に、とじました。
「うつしみ」「さまよい」「泪」「慟哭」なんて、感傷過多のタイトルをつけて。
病気と戦争に苦しんでいた思春・青春の断想を閉じていた表紙です。死の覚悟ばっかり。
(「少女期原稿の表紙」より抜粋)
----------------------------
◎Contents
古鏡
応接間のライト
朱塗の小机
爪箱
シーサー置物
少女期原稿の表紙
お香
スクラップ・ブック
水屋
ガラスの灰皿 ほか90篇
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:藤原書店
□date of issue:2000年 初版
□size:19.6x13.5cm
□page:187
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
小口・地シミ(写真9枚目)
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
