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串田孫一随想集5「博物誌」

串田孫一随想集5「博物誌」
哲学者、随筆家、詩人、登山家としても知られる串田孫一が、1958年に刊行した自選随想集全8巻の第5巻。月報付(亀井勝一郎、小海永二、串田孫一日記)

『博物誌』全3巻(1956-7年刊)より、「腹の蟲」「ペーパー・ナイフ」「スウェーター」などの自然以外のものを除外し、著者自身の手による挿絵とともに収録。

串田孫一が1950年から1953年におこなったフィールドワークをもとに、ルナール、デュアメルにならって著された「博物誌」。
1ページに1項目ずつ、虫魚鳥獣草木について、筆を自在に遊ばせている。生きとし生けるものへの、深い共感と愛着に満ちた一冊。
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今日はかなり雲があつく、雨かみぞれでも降り出しそうな空模様だが、寒々とした田んぼと畑のあいだの道を歩いて行くと、近くからいきなり雲雀が舞いあがつた。
同じようにして、蝶もまた春の使者として草むらや林の中から飛び立つこともあるが、この鳥はもう暫らく前から自分の聲を整えていたように、高らかに囀りながら、嬉しそうに羽ばたく。空中に建てられた透明の、人には見えない小鳥の大建築を、六階七階八階と、エレベーターに乗つて昇つて行く。

(「雲雀」より)
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◎Contents
蟷螂
せぐろせきれい
かまどうま
ベツレヘムの星
クリスマス・ローズ
羚羊
きつりふね
かやつりぐさ
金魚
雲雀
クロッカス
るりひたむし

夜光蟲
著莪 ほか

絶版または版元品切れ
ハードカバー 函 元パラフィン
□publisher:筑摩書房
□date of issue:1958年 初版
□size:19.8x15.5cm
□page:260
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み
元パラフィン小破れシワ(写真9枚目)見返しページ経年シミ 
本文ページは良好な状態です

» 随筆・エッセイ
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