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串田孫一随想集2「地平線への郷愁」

串田孫一随想集2「地平線への郷愁」
哲学者、随筆家、詩人、登山家としても知られる串田孫一が、1958年に刊行した自選随想集全8巻の第2巻。月報付(河盛好藏、北原節子、遠藤周作、串田孫一日記)

『考える葦』(1951年刊)『若き日の思索のために』(1952年刊)『祝婚歌』(1956年刊)より精選された随筆を、著者自身の手による挿絵とともに収録。

幸福とは、絶望とは、友情とは、愛とは——哲学の基本命題ともなっているそれらの問いについて、学問的ではなく「もっと自由に、その代り頭の中だけはきりつと引き締めて」綴られた文章は、串田孫一の真髄ともいえる妙味に満ちている。
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人間というものがこの世界に出て、まだそれほどの歳月もたたないうちから、いくたびもいくたびも數知れずくりかえされているうちに、しまいに人間に、幸福という合言葉のようなものをつくらせてしまつたのだと思います。合言葉ですから、その意味をだれがいちばんよく理解しているのでもありません。
めいめいの人は、ただひそかな納得と、その言葉を口にするときのひそかな味わいと、胸のなかにおこるさざなみのような旋律をたいせつにいだきながら、何ひとつの條件をも加えずに、この合言葉を交し合いながら進んで行くのです。この人間の大行進はどこへむかつて行くのでしようか。

(「孤獨なる幸福」より)
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◎Contents
孤獨なる幸福
花と星によせる想い
地平線への郷愁
絶望の虚像
色彩られた幻想
誕生日の夜
友情について
戀するものの不安
悦ばしい試煉
翼のおののき
祝婚歌 ほか

絶版または版元品切れ
ハードカバー 函 元パラフィン
□publisher:筑摩書房
□date of issue:1958年 初版
□size:19.8x15.5cm
□page:252
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み
元パラフィンヤケ破れ強(写真9枚目)見返しページ経年シミ 
本文ページは良好な状態です

» 随筆・エッセイ
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