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ぶどう酒物語(薩摩治郎八 著)
明治の木綿王・薩摩治兵衛の孫として生まれ、戦前のパリの社交界で名を馳せた快男児、バロン・サツマこと薩摩治郎八が1958年に刊行した随筆集。
著者は、ラヴェル、藤田嗣治、イサドラ・ダンカン、バレエ・リュスの花形ダンサーら、多数の芸術家と交流し、千代子夫人はパリの社交界の華として注目の的となった。その豪奢な日々で蕩尽した富は、現在の金額に換算して600億円にものぼるとも言われ、獅子文六の長篇小説『但馬太郎治伝』のモデルともなっている。
本書では、洋酒と香水についての該博な知識と体験談、放蕩ぶりを披瀝している。装幀はサンアドを設立したアートディレクター坂根進。
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アブサントは詩聖ヴェルレーヌの魂であり、彼の命とりでもあった。
『沈黙のロマンス』の詩人はブレ・ド・ブレの杯を重ねながら名句 — 巷に雨の降るごとくわが心にも雨が降る — と酔眼モウロウとして、ノートルダムの灰色の尖塔をぬらす白銀のようなパリの雨に無限の哀歓をよせた。
パステスなかりせばフランス詩壇に詩聖ヴェルレーヌも生まれなかった。こうした地酒こそ一民族の精神生活の根源であり、郷愁である。
(「地酒の魅力」より)
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◎Contents
ぶどう酒物語
香水物語
洋酒天国(ぶどう酒で育つ / 東西女性酒豪伝 …)
地上の楽園(バンコック御殿の初春 / 謝肉祭の夜…)
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:村山書店
□date of issue:1958年 初版
□size:18.5x13.2cm
□page:222
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
カバー下端折れ小切れ(写真2枚目)帯小切れ 経年シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
著者は、ラヴェル、藤田嗣治、イサドラ・ダンカン、バレエ・リュスの花形ダンサーら、多数の芸術家と交流し、千代子夫人はパリの社交界の華として注目の的となった。その豪奢な日々で蕩尽した富は、現在の金額に換算して600億円にものぼるとも言われ、獅子文六の長篇小説『但馬太郎治伝』のモデルともなっている。
本書では、洋酒と香水についての該博な知識と体験談、放蕩ぶりを披瀝している。装幀はサンアドを設立したアートディレクター坂根進。
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アブサントは詩聖ヴェルレーヌの魂であり、彼の命とりでもあった。
『沈黙のロマンス』の詩人はブレ・ド・ブレの杯を重ねながら名句 — 巷に雨の降るごとくわが心にも雨が降る — と酔眼モウロウとして、ノートルダムの灰色の尖塔をぬらす白銀のようなパリの雨に無限の哀歓をよせた。
パステスなかりせばフランス詩壇に詩聖ヴェルレーヌも生まれなかった。こうした地酒こそ一民族の精神生活の根源であり、郷愁である。
(「地酒の魅力」より)
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◎Contents
ぶどう酒物語
香水物語
洋酒天国(ぶどう酒で育つ / 東西女性酒豪伝 …)
地上の楽園(バンコック御殿の初春 / 謝肉祭の夜…)
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:村山書店
□date of issue:1958年 初版
□size:18.5x13.2cm
□page:222
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
カバー下端折れ小切れ(写真2枚目)帯小切れ 経年シミ
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