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舌の上の散歩道(團伊玖磨 著、大橋正 挿画)

舌の上の散歩道(團伊玖磨 著、大橋正 挿画)
36年間にわたってアサヒグラフに連載した『パイプのけむり』シリーズで、随筆家としても名を馳せた作曲家・團伊玖磨。

「通ぶった態度」は嫌いだが、「美味しいもの」への好奇心は人一倍強い…そんな著者が、国内外での「食」との出会いについて、思いのままに筆を走らせて綴った随筆集。「食べてはみたが、不味かった」という話も多く、苦笑させられる。グラフィックデザイナー大橋正による挿画も、本書の魅力を高めている。
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この間、大阪で、不思議な人物に紹介された。
その人は、何によらず変わった事を考え付いて、それを職業として実行する人で、今迄に色々と変わった事をし続けて来たけれど、最近、思うところあって、オーストラリアからカンガルーの尻尾の缶詰を大量に輸入したそうである。
さて、その缶詰を売りさばこうと思ったところが、一向に買い手が付かず、結局、カンガルーの尻尾に高級マンションは占領された儘、自分は安アパートで困り果てているというのである。
「カンガルーの尻尾はスープにすると美味しいんだがなあ、日本人は分かっちゃいないんだなあ」とその人は慨嘆するのである。
(「カンガルー・テイル」より抜粋)
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◎Contents
あざらし / 羊・羊・羊 / 海亀 / マナティー / お刺身 / パッション・ワイン / 地中の蟹 / カンガルー・テイル / 豚の耳 / 駄菓子 / 食べない果物 / 最後の晩餐 ほか

ソフトカバー ビニールカバー 帯あり
□publisher:朝日新聞社
□date of issue:1976年 初版
□size:17.5x15.2cm
□page:278
□condition:経年なり・普通 カバースレシワ汚れ 背当たり 帯ヤケ

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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