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つれづれの味(増田れい子 著)

つれづれの味(増田れい子 著)
著者は、1946年に戦後初めて採用された女性記者の一人として毎日新聞社に入り、1984年には日本記者クラブ賞を受賞。記者活動の傍ら、暮らしをテーマとしたエッセイも数多く刊行しています。

「食べるという行為に対する人々のいつくしみ、そういうものを書いてみたい」(あとがきより)という思いのもとに綴られた、滋味豊かな34篇を収載した名エッセイ集。

2020年に河出書房新社から『たんぽぽのメニュー』として改題復刊されていますが、細密な扉絵で飾られた小振りな判型の原著は、掌にしっくりとなじむ造本がとても魅力的です。
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戦争になる少し前、昭和九年か十年ころ、東京のまちには、ロバのパン屋さんがよくまわってきていた。
かわいいロバに、ピンクや水色で彩色した箱型のおとぎ話めいた車をひかせ、その箱車のなかには、いろんなパンがのっていた。
ロバのパン屋さんは、とてもいいにおいがした。ロバの耳みたいにやたら長くて細い、いいにおいのするパンを、のっけていたようにも思うが、それはただの記憶違いか。(「クリームパン」より抜粋)
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◎Contents
・春 燈火節のクレープ / たんぽぽのメニュー
・夏 カフェ・オーレ・オーリー / 本郷ルオーのカレー
・秋 オルガンの音がするような / 花豆のワルツ
・冬 巻貝のある卓子 / クリームパン ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:北洋社
□date of issue:1978年 初版
□size:16.8x13cm
□page:227
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ 背ヤケ
表見返しに5桁の数字の押印あり(写真9枚目)

» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
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