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随筆 ふるさとの味(森田たま 著)

随筆 ふるさとの味(森田たま 著)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなりました。

1950〜60年代に講談社が刊行していた新書シリーズ ミリオン・ブックスから。ふるさとの味の思い出、四季折々の美味への随想が、旧仮名遣いのやわらかな文体で綴られています。

瀟洒な装幀は、自身の手によるもの。表紙の「ザリガニ模様」は、ヨーロッパへ旅行した際にストックホルム公使夫人から贈られたテーブルクロスを飾っていたものだそうです。
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マシマロ
いまでも、どうかしたはずみに、ふつと眼に浮かんでくる。その箱のふたには、やはらかな色彩で、西洋の田舎の風景が描かれ、ふたをとると中身は、こまかくレースを刻んだ白い、光澤のある紙でおほわれてゐる。さうしてその紙をあけると、下から、いちご、バナナ、それから、まるい玉や、いちじく形や、さまざまな色と形のちひさなお菓子が、行儀よくならんで顔を出す。……それが私のはじめて見た、西洋菓子といふものだった。(本文より)
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絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:講談社
□date of issue:1958年 5刷(1956年 初版)
□size:17.3×10.6cm
□page:252
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み 三方薄ヤケ 小口・裏見返しシミ(写真9枚目)

» 随筆・エッセイ
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