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パリの200時間(高木健夫 著)

パリの200時間(高木健夫 著)
著者の高木健夫(1905-1981)は、読売新聞の論説委員もつとめた、戦前から活躍したジャーナリスト。

本書は、一般の人々にとって、海外旅行が夢のまた夢だった時代、1954年に刊行されたパリガイド。著者が滞在した「200時間」の体験に基づくものですが、パリ在住の先輩から話を聞き、書物や新聞報道を参照することで、「さながら十年も前からそこにいるような顔をして」書いたと、序文に記しています。

1950年代のパリの香りを伝える写真の数々とともに、越路吹雪や藤田嗣治など、パリに魅せられた日本人の写真も掲載。滞在中に藤田嗣治のアトリエを訪ねた際の興味深いエピソードも綴られています。

東京からパリまでの当時のフライトは、ベイルート経由でなんと34時間。ちなみに、この旅行はエール・フランスの宣伝活動を兼ねた招待によるもので、表紙のイラストや本文写真・カットの一部も、同社から提供されています。

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フジタは、大きな二階ぶッこ抜きの、したがって窓も大きいアトリエのソファにゆっくりと坐って、なにかたのしそうな表情に落着いていた。河童が故郷の水の底へ帰って来たように、元気はつらつと安心しているふうである。
(郷愁のモンパルナス より)

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー パラフィンカバー
□publisher:読売新聞社
□date of issue:1954年 初版
□size:18.5x12.5cm
□page:128
□condition:経年なり・普通 ヤケスレ汚れ傷み

» 旅・料理
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