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歌集 迦葉(山崎方代 著)
戦傷で右目を失明。戦後、街頭で靴修理などをしながら作歌を続け、「漂白の歌人」とよばれた山崎方代の遺稿集。
文語定型、口語定型、口語自由律……山頭火や放哉にも通じる、おかしみと寂寥感のただよう400余首を収録。
──歌集を読んでいるうちに、こんなに面白い歌があったかと思い、この面白い歌の作者はどんな男だったかと思い、人と歌が何時か一如になって、一つの志に生ききった人の無辺の世界が心に広がってくる。(「帯文」山本健吉より)
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小さな鍋蓋である 黒い小さな太陽でもある
右足を下した時にはからずもあなたの鼻がねぎに見えたよ
湘南の線路の中を帰りゆく方代さんは元気なりけり
(「蓋」より)
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◎Contents
うの花が咲き出しにけり
かりそめにこの世を渡る
銀杏の実
六十になれば
鼻
葡萄の種
橙
夢一夜
手作りの豆腐
呼んでいる山鳩
薤
白い洋服
たまごの歌
蓋
明石のひと
蕗の薹
浮世
綿の畑
雛がかえった
一筆啓上
ネルのうた
鮭
名刺
いちご
鉋
桃の花
杉苔
藪柑子
何処かで
人物
辛夷の花
解説:玉城徹
付載:方代の巻末記案
装幀:梶山敏夫
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:不識書院
□date of issue:1985年 初版
□size:21.8x14cm
□page:192
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
文語定型、口語定型、口語自由律……山頭火や放哉にも通じる、おかしみと寂寥感のただよう400余首を収録。
──歌集を読んでいるうちに、こんなに面白い歌があったかと思い、この面白い歌の作者はどんな男だったかと思い、人と歌が何時か一如になって、一つの志に生ききった人の無辺の世界が心に広がってくる。(「帯文」山本健吉より)
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小さな鍋蓋である 黒い小さな太陽でもある
右足を下した時にはからずもあなたの鼻がねぎに見えたよ
湘南の線路の中を帰りゆく方代さんは元気なりけり
(「蓋」より)
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◎Contents
うの花が咲き出しにけり
かりそめにこの世を渡る
銀杏の実
六十になれば
鼻
葡萄の種
橙
夢一夜
手作りの豆腐
呼んでいる山鳩
薤
白い洋服
たまごの歌
蓋
明石のひと
蕗の薹
浮世
綿の畑
雛がかえった
一筆啓上
ネルのうた
鮭
名刺
いちご
鉋
桃の花
杉苔
藪柑子
何処かで
人物
辛夷の花
解説:玉城徹
付載:方代の巻末記案
装幀:梶山敏夫
絶版または版元品切れ
ハードカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:不識書院
□date of issue:1985年 初版
□size:21.8x14cm
□page:192
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 背ヤケ褪色
» 詩歌・その他
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