Item
歌集 暮れてゆくバッハ(岡井隆 著)
前衛短歌運動の旗手として歌壇を牽引した岡井隆が、2015年に刊行した第32歌集。
短歌、詩、随筆、著者直筆の短歌ノート「花と葉と実の絵に添へて」などを収録。
──詩や歌をつくる悦び─といつたつて、ささやかな、一瞬のものであるが─を覚えるやうになつた。どうやらその流れが、この本の底のところで、ささやかな響きを立ててゐるやうに作者は思つてゐるのだが、錯覚であろうか。(あとがき より)
--------------------------------
言の葉の上を這ひずり回るとも一語さへ蝶に化けぬ今宵は
花の終末が実であるなんて
とても傲慢だと思ふのだよ
私はやはり
花の夭折をことほぐ者だ
(帯文 より)
--------------------------------
◎Contents
朝食のあとで 2014年長月
好きと嫌ひと 2014年神無月
松にまじりて傘寿皇后のピアノを聴く 2014年霜月
亡き弟の霊と対話しつつ過ぎた、手術の前と後 2014年臘月
小手術の前と後
オフィチウムを聴きながら作った歌
空白を乗せた列車 2014年臘月
ライヴァル考
水仙と霜 2015年睦月
暮れてゆくバッハ
男子厨房に入る時
花と葉と実の絵に添えて
花も実もある噺
神楽岡歌会の百号を記念し新旧の歌を合はせた
『閑吟集』10による折句
移動する書斎の中で心象を写生する
カール・ヒルティ『幸福論』に合はせて歌ふ
オレンジの囚衣について 2015年1月のある日
『宗安小曲集』120による折句
定期検診のために銀座へ
冬去らむとす 2015年如月
松本健一さんを悼む歌
松本健一さんの霊に呼びかける 付フランソワ・ヴィヨン
昏い入り口
第七の孤獨 2015年彌生
言の葉の上を
私の昭和20年、を問われて 2015年卯月
金沢への旅をあとさき 2015年卯月
噂の花 2015年皐月
昭和90年の昭和の日に
付録
木下杢太郎生誕130年没後70年に思うこと
「前衛再考」を話題にしたおしやべり
小笠原鳥類詩集の賛
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:書肆侃侃房
□date of issue:2015年 初版
□size:18.8x13.2cm
□page:168
□condition:経年なり・良好
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
短歌、詩、随筆、著者直筆の短歌ノート「花と葉と実の絵に添へて」などを収録。
──詩や歌をつくる悦び─といつたつて、ささやかな、一瞬のものであるが─を覚えるやうになつた。どうやらその流れが、この本の底のところで、ささやかな響きを立ててゐるやうに作者は思つてゐるのだが、錯覚であろうか。(あとがき より)
--------------------------------
言の葉の上を這ひずり回るとも一語さへ蝶に化けぬ今宵は
花の終末が実であるなんて
とても傲慢だと思ふのだよ
私はやはり
花の夭折をことほぐ者だ
(帯文 より)
--------------------------------
◎Contents
朝食のあとで 2014年長月
好きと嫌ひと 2014年神無月
松にまじりて傘寿皇后のピアノを聴く 2014年霜月
亡き弟の霊と対話しつつ過ぎた、手術の前と後 2014年臘月
小手術の前と後
オフィチウムを聴きながら作った歌
空白を乗せた列車 2014年臘月
ライヴァル考
水仙と霜 2015年睦月
暮れてゆくバッハ
男子厨房に入る時
花と葉と実の絵に添えて
花も実もある噺
神楽岡歌会の百号を記念し新旧の歌を合はせた
『閑吟集』10による折句
移動する書斎の中で心象を写生する
カール・ヒルティ『幸福論』に合はせて歌ふ
オレンジの囚衣について 2015年1月のある日
『宗安小曲集』120による折句
定期検診のために銀座へ
冬去らむとす 2015年如月
松本健一さんを悼む歌
松本健一さんの霊に呼びかける 付フランソワ・ヴィヨン
昏い入り口
第七の孤獨 2015年彌生
言の葉の上を
私の昭和20年、を問われて 2015年卯月
金沢への旅をあとさき 2015年卯月
噂の花 2015年皐月
昭和90年の昭和の日に
付録
木下杢太郎生誕130年没後70年に思うこと
「前衛再考」を話題にしたおしやべり
小笠原鳥類詩集の賛
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:書肆侃侃房
□date of issue:2015年 初版
□size:18.8x13.2cm
□page:168
□condition:経年なり・良好
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
