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東海道刈谷驛(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。
東海道線の刈谷駅構内で不慮の死をとげた、百閒の親友にして盲目の箏曲家・宮城道雄への哀惜の想いに胸打たれる「東海道刈谷驛」ほか、21篇を収録。
『ノラや』に続いて刊行された、幽遠と幻想に彩られた晩年期の百鬼園文集。
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宮城の遭難を昔の昔の事とした気持で、線路際の供養塔のある場所にお縁日が立つ様になればいいと思ふ。
いろんな露店が竝んだり見世物が掛かつたりする事を想像する。しかしお縁日にお詣りすれば、何かちやんとした御利益がなければならない。どう云ふ御利益を授ける可きか、私も考へて見るが御本尊の宮城はもう忙しくはないだらうからとつくり考えておきなさい。
(「東海道刈谷驛」より)
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◎Contents
神楽坂の虎
猫の耳の秋風けらまなこ
支離滅裂の章
浦づたひ
彼岸桜
ノラ未だ帰らず
御慶七年
紙上放送「螢の光」
三会覚え書
九日会
四番町にて
御慶八年
君ヶ代のたんま
皇太子の初幟
お膳の我儘
つもりの遣り繰り
す
我が酒歴
昼はひねもす
驛の歩廊の見える窓
臨時停車
東海道刈谷驛
「東海道刈谷驛」雑記:平山三郎
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1983年 初版
□size:15x11cm
□page:246
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
東海道線の刈谷駅構内で不慮の死をとげた、百閒の親友にして盲目の箏曲家・宮城道雄への哀惜の想いに胸打たれる「東海道刈谷驛」ほか、21篇を収録。
『ノラや』に続いて刊行された、幽遠と幻想に彩られた晩年期の百鬼園文集。
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宮城の遭難を昔の昔の事とした気持で、線路際の供養塔のある場所にお縁日が立つ様になればいいと思ふ。
いろんな露店が竝んだり見世物が掛かつたりする事を想像する。しかしお縁日にお詣りすれば、何かちやんとした御利益がなければならない。どう云ふ御利益を授ける可きか、私も考へて見るが御本尊の宮城はもう忙しくはないだらうからとつくり考えておきなさい。
(「東海道刈谷驛」より)
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◎Contents
神楽坂の虎
猫の耳の秋風けらまなこ
支離滅裂の章
浦づたひ
彼岸桜
ノラ未だ帰らず
御慶七年
紙上放送「螢の光」
三会覚え書
九日会
四番町にて
御慶八年
君ヶ代のたんま
皇太子の初幟
お膳の我儘
つもりの遣り繰り
す
我が酒歴
昼はひねもす
驛の歩廊の見える窓
臨時停車
東海道刈谷驛
「東海道刈谷驛」雑記:平山三郎
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1983年 初版
□size:15x11cm
□page:246
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口シミ
» 随筆・エッセイ
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