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瀬尾育生詩集 - 現代詩文庫107

瀬尾育生詩集 - 現代詩文庫107
今日の代表的詩人を網羅し、既刊詩集、未完詩篇、詩論、エッセイ、第三者による作品論・詩人論を収録した、思潮社・現代詩文庫より。

──瀬尾が残した70年代の試作品も、彼自身が批評において展開している「漂う文字に連れ出される無意識の領域へ」と踏み込んでいって書かれたものだ。(「漂う文字のアレゴリー」加藤健次より)
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きみはここからはいれません
何処までも破れはてている「事実」も知らず
ただ昏い透明のまままどろみ

ゆうべ
銀よりほかに
思うことなく

(「水の絵のなかで」より)
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◎Contents
▶︎詩集〈ハイリリー・ハイロー〉全篇
 獣医
 木曜日
 イッツ・マジック
 粉砕王
 菌類
 映画
 リリー
 ハイリリー・ハイロー
 大恋愛
 象の不安
 戦争
 おともだちたちの黄昏
 パーティ
 規則の虫
 間諜
 絵
 幽霊
 恋人
▶︎詩集〈らん・らん・らん〉より
 配水塔鳥
 金性しばん虫異聞
 ももいろ侯爵夫人
 むらさき大サーカス
 蘭らんらん
 死んだ魚たちの遠足
 純金水道小屋
 風説ヒマカジマ博物誌
 むらさき錯誤
 築地辞職者忘年会
 くじらマンションを買うために
 全世界少年少女純粋過激合唱団
▶︎詩集〈吹き荒れる網〉より
 水の絵のなかで
 ながれる樹林
 掌のように
 花火
 櫓よ、高き処より
 やがて、取水孔へ
 眩暈と罌粟
 髪をゆらす木
 吹き荒れる網
 蒲公英
 伝言
▶︎未刊詩集〈DEEP PUEPLE〉より
 月蝕
 趨勢
 中世
 白粉
 緑色
 土星
 北海
 多数
 二時
 欧州
 棲家
 労働者
 耳鳴り
評論・エッセイ
 背後の笑い
 失われた街をめぐって
 無名の1人称について
 彼はそれを「うちゅう」と呼ぶ
 固有性という石
 詩は死んだ、詩作せよ
 ロス在住の銀行員ミスター・ムネチカの質問に答える
作品論・詩人論
 漂う文字のアレゴリー(加藤健次)
 声の王国、あるいは巨大なものをめぐって(原研二)
 瀬尾育生さんのこと(橋爪大三郎)
 異語所有者との交通(北川透)

ソフトカバー
□publisher:思潮社
□date of issue:2003年 2刷(1993年 初版)
□size:19x12.5cm
□page:162
□condition:経年なり・普通 表紙端折れ
ビニールカバー無し

» 詩歌・その他
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