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ひまわり娘(源氏鶏太 著、鈴木信太郎 カバー画)★再入荷
サラリーマン小説で一世を風靡した源氏鶏太の初期作品。「童心の画家」とよばれた鈴木信太郎が表紙を彩る、春陽文庫版。
北大阪化学工業株式会社・庶務課に勤める藤野節子さんと、その上司、弁慶さんこと日立一平氏の恋物語。節子さんが入社そうそう、女性社員の「お茶くみストライキ」が勃発、てんやわんやの大騒ぎに……。
有馬稲子の東宝入社第一回作品として、1953年に映画化されている。
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節子さんは背の高い弁慶さんを、見上げるようにいった。
「さっきは、電車のとびらをおさえていただいてんで、とてもうれしかったわ」
すると、弁慶さんは節子さんを、見おろすようにして答えた。
「なに、あれくらいのことなら、いとお安いことだ。これでも弁慶だからね」
「そんなら、あたしは、牛若丸よ」
「あッ、そうだったな」
「そうよ。ふッふッふッ」
「すると、ぼくは藤野さんの家来というわけなんだな。ひどいことになりそうだぞ」
「でも、それは歴史的な事実なんだから、がまんしてちょうだい」
(「わが社の恋人」より)
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◎Contents
入社第一課
わが社の恋人
抜け駆け禁止連盟
わたしは庶民の娘
脚本『女性の勝利』
みごとな代役
三号応接室
愛するということ
愛されるということ
初代委員長
愛情と誠実
きみはぼくのものだよ
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:春陽文庫
□date of issue:1967年 33刷(1954年 初版)
□size:15.2x10.7cm
□page:195
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ
三方ヤケ 小口シミ
★195ページ破れ(破れた部分が奥付ページに接着しています:写真4・5枚目)
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
北大阪化学工業株式会社・庶務課に勤める藤野節子さんと、その上司、弁慶さんこと日立一平氏の恋物語。節子さんが入社そうそう、女性社員の「お茶くみストライキ」が勃発、てんやわんやの大騒ぎに……。
有馬稲子の東宝入社第一回作品として、1953年に映画化されている。
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節子さんは背の高い弁慶さんを、見上げるようにいった。
「さっきは、電車のとびらをおさえていただいてんで、とてもうれしかったわ」
すると、弁慶さんは節子さんを、見おろすようにして答えた。
「なに、あれくらいのことなら、いとお安いことだ。これでも弁慶だからね」
「そんなら、あたしは、牛若丸よ」
「あッ、そうだったな」
「そうよ。ふッふッふッ」
「すると、ぼくは藤野さんの家来というわけなんだな。ひどいことになりそうだぞ」
「でも、それは歴史的な事実なんだから、がまんしてちょうだい」
(「わが社の恋人」より)
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◎Contents
入社第一課
わが社の恋人
抜け駆け禁止連盟
わたしは庶民の娘
脚本『女性の勝利』
みごとな代役
三号応接室
愛するということ
愛されるということ
初代委員長
愛情と誠実
きみはぼくのものだよ
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:春陽文庫
□date of issue:1967年 33刷(1954年 初版)
□size:15.2x10.7cm
□page:195
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ
三方ヤケ 小口シミ
★195ページ破れ(破れた部分が奥付ページに接着しています:写真4・5枚目)
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