Item
父・こんなこと(幸田文 著)
☆2025.1.24 再掲
父・露伴の死に至る過程と、葬儀の模様を描いて、刻々の死の影を見送る者の心の記録とした『父 ― その死』。
掃除のあとで唱えなければならない呪文の話「あとみよそわか」等、父子の日常生活を生き生きと伝える『こんなこと』。
常に誠実に生き、誠実に父を愛した幸田文が、その偉大な父をしのんで書いた、第一・第二随筆集を一冊にまとめた文庫版。
----------------------------------
なんにしても、ひどい暑さだった。それに雨というものが降らなかった。あの年の関東のあの暑さは、焦土の暑さだったと云うよりほかないものだと、私はいまも思っている。前年の夏だってその前の夏だって暑かっただろうが、日本はまだ戦っていた。
(「父 ─ その死:菅野の記」より)
----------------------------------
◎Contents
▶︎父 ─ その死
菅野の記
葬送の記
あとがき
▶︎こんなこと
あとみよそわか
このよがくもん
ずぼんぼ
着物
正月記
啐啄
おもいで二ツ
あとがき
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1991年48刷(1955年初版)
□size:15x10.5cm
□page:193
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
三方ヤケ 扉ページシミ(写真2枚目) 小口点茶シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
父・露伴の死に至る過程と、葬儀の模様を描いて、刻々の死の影を見送る者の心の記録とした『父 ― その死』。
掃除のあとで唱えなければならない呪文の話「あとみよそわか」等、父子の日常生活を生き生きと伝える『こんなこと』。
常に誠実に生き、誠実に父を愛した幸田文が、その偉大な父をしのんで書いた、第一・第二随筆集を一冊にまとめた文庫版。
----------------------------------
なんにしても、ひどい暑さだった。それに雨というものが降らなかった。あの年の関東のあの暑さは、焦土の暑さだったと云うよりほかないものだと、私はいまも思っている。前年の夏だってその前の夏だって暑かっただろうが、日本はまだ戦っていた。
(「父 ─ その死:菅野の記」より)
----------------------------------
◎Contents
▶︎父 ─ その死
菅野の記
葬送の記
あとがき
▶︎こんなこと
あとみよそわか
このよがくもん
ずぼんぼ
着物
正月記
啐啄
おもいで二ツ
あとがき
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1991年48刷(1955年初版)
□size:15x10.5cm
□page:193
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
三方ヤケ 扉ページシミ(写真2枚目) 小口点茶シミ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
