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有頂天(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集 ★難あり

有頂天(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集 ★難あり
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。

二十六歳で早世した長男・久吉への慟哭の想いを吐露する「蜻蛉眠る」を収録。江國滋による解説に「プライバシーの核心については、かたくなに沈黙を守りとおした百閒随筆の中で、ほとんど唯一といってもいい例外」であると記されている。

飄々とした百閒流のユーモアの中にひそむ悲哀がにじみだす、昭和11年刊行の百鬼園文集。
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 蜻蛉の眠りて暮れし垣根かな
私の俳句集の補遺の部に、この句が「久吉ニ」と云ふ前書付きで載つてゐる。
久吉は一番上の子供である。今から二十四年前の冬、美しい小春の日が照り渡つてゐる日のお午頃、郷里の町で私の長男として生まれた。

(「蜻蛉眠る」より)
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◎Contents
十夜
初音
新教官
茗荷屋の足袋
鉈豆
梟先生
煖前散語
おかる
謝肉祭
質屋
迎春の辞
年賀
碩鼠
ゾルフ大使
誕生日
春雪記
今古
馬丁
轔轔の記
汽笛一声
夏霧
揚足取り
天然記念物
山屋敷
秋扇
乞食講座
泥坊三昧
寺田寅彦博士
漱石先生の思ひ出拾遺
十三号室
箏曲漫筆
続阿房の鳥飼
高利貸に就いて
鬼の冥福
蜻蛉眠る

雑俎
 三元放送の無意味
 岡山市方言集稿本序説
 道草の辯
 音楽放談[座談会速記録]

解説 江國滋
「有頂天」雑記:平山三郎
カバー:田村義也

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1982年 重版(1981年 初版)
□size:15x11cm
□page:271
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方ヤケ 小口点茶シミ 経年シミ
★本文ページ上端 濡れシミ(写真4枚目)

» 随筆・エッセイ
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