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鬼苑横談(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集

鬼苑横談(内田百閒 著)- 旺文社文庫 全作品集
百閒の遺志に従い「旧仮名遣い」を用いて、昭和54年から59年まで刊行された旺文社文庫〈特別企画〉全作品集より。

師と仰いだ漱石の思い出を綴る「漱石蓄音機」、不埒な学生たちを皮肉たっぷりに揶揄する「鬼苑横談」、自らの悪党としての素質を誇示する「素人掏摸」、愛してやまない俳句についての持論を展開する「百鬼園俳談義」など。

諧謔にみちあふれ、偏屈きわまりない筆が冴えわたる、十六冊目の百鬼園文集。
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冗談に事を缺いて、泥坊の真似事をすると、にがにがしく思ふ人があるかも知れないが、私は若し志を立ててその道の修行を積んだら、一人前の掏摸にはなれたであらうと云ふ気持がするので、時時懇意な相手に腕前を試してみたくなる。
かう云ふ不用意な事を云つた為に、自分の何何がなっくなつたのは、あの男の所為かと思はれる様な心当たりのある方は、先づ私を疑つて見てよろしい。

(「素人掏摸」より)
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◎Contents
桃葉
漱石先生の来訪
漱石蓄音器
宮城名曲盤
廊下
鬼苑横談
続鬼苑横談
夏の鼻風邪
老先生
長磯
訊問
素人掏摸
大風の女
医院の窓

横町の葬式
蒲鉾
おから
鯉の顔
自分の顔
金の縁
米論
書物の差押
乗物雜記
六高以前
土手三番町
鬼苑日記
素人写真

シュークリーム
映画と想像力
百鬼園浮世談義
百鬼園俳談義
運座
なんざんす

梅葅瑣談
凱旋の歌
櫨染子
五段活用
宮城校の文章
検校の宴
落葉の踊
ホテルの冬の曲
六段調的
「丘の橋」に就いて
漱石山房の元旦

「鬼苑横談」雑記
カバー:田村義也

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:旺文社文庫
□date of issue:1982年 初版
□size:15x11cm
□page:203
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ傷み
三方薄ヤケ

» 小説
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