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物語の女 ー モデルたちの歩いた道(山本茂 著)
川端康成と〝カジノフォーリーの名花〟梅園龍子、立原道造と〝薔薇色の少女〟水戸部アサイ……。
若き日の作家たちの情熱をかきたて、ヒロインのモデルとなって作品のなかに永遠に生き続けている13人の女性たち。
独自の取材を通じてその足跡をたどり、本人や関係者の証言をもとに物語に秘められた愛と人生を描き出す連作ノンフィクション。
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沈丁花のかざる少女の姿を手紙に書いたときから、言葉は立ち上がり、歩き出す。
もしかしたら、立原が恋をしたのは、この瞬間ではなかったろうか。
少女は、水戸部アサイといった。
詩人の最晩年(といっても、わずか二十三歳にすぎなかった!)にあらわれ、ひっそりした〝伝承〟だけを残していった少女は、その時十八歳であった。
(「短かきに過ぎし愛の日々 水戸部アサイ/立原道造『優しき歌』」より)
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◎Contents
伊藤整『雪明りの路』
西洋菓子の匂いのする少女 重田根見子
川端康成『浅草紅団』
カジノフォーリーの名花 梅園龍子
高見順『如何なる星の下に』
浅草の可憐な踊子 小柳雅子
大手拓次『藍色の蟇』
バラ色のミューズ 山本安英
室生犀星『抒情小曲集』
海老茶の袴への片恋 土室きわ
堀辰雄『聖家族』
美しく誇り高き才女 細木絹子
立原道造『優しき歌』
短きに過ぎし愛の日々 水戸部アサイ
伊東静雄『わがひとに与ふる哀歌』
憧れやまぬ恩師の娘 酒井百合子
尾崎士郎『人生劇場』
柳水亭の薄幸な女 お袖
森敦『月山』
生気放つ若き寡婦 渡部文子
阿川弘之『雲の墓標』
明日なき男たちの“青春” 深井蕗子
武田麟太郎『銀座八丁』
情に溺れゆく女 マダム・あき子
田中英光『オリンポスの果実』
小鹿のようなハイ・ジャンパー 熊本秋子
あとがき
遠き日の夢─文庫版あとがき
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:中公文庫
□date of issue:1990年初版
□size:15x10.6cm
□page:343
□condition:普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ 表見返し綴じ割れ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
若き日の作家たちの情熱をかきたて、ヒロインのモデルとなって作品のなかに永遠に生き続けている13人の女性たち。
独自の取材を通じてその足跡をたどり、本人や関係者の証言をもとに物語に秘められた愛と人生を描き出す連作ノンフィクション。
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沈丁花のかざる少女の姿を手紙に書いたときから、言葉は立ち上がり、歩き出す。
もしかしたら、立原が恋をしたのは、この瞬間ではなかったろうか。
少女は、水戸部アサイといった。
詩人の最晩年(といっても、わずか二十三歳にすぎなかった!)にあらわれ、ひっそりした〝伝承〟だけを残していった少女は、その時十八歳であった。
(「短かきに過ぎし愛の日々 水戸部アサイ/立原道造『優しき歌』」より)
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◎Contents
伊藤整『雪明りの路』
西洋菓子の匂いのする少女 重田根見子
川端康成『浅草紅団』
カジノフォーリーの名花 梅園龍子
高見順『如何なる星の下に』
浅草の可憐な踊子 小柳雅子
大手拓次『藍色の蟇』
バラ色のミューズ 山本安英
室生犀星『抒情小曲集』
海老茶の袴への片恋 土室きわ
堀辰雄『聖家族』
美しく誇り高き才女 細木絹子
立原道造『優しき歌』
短きに過ぎし愛の日々 水戸部アサイ
伊東静雄『わがひとに与ふる哀歌』
憧れやまぬ恩師の娘 酒井百合子
尾崎士郎『人生劇場』
柳水亭の薄幸な女 お袖
森敦『月山』
生気放つ若き寡婦 渡部文子
阿川弘之『雲の墓標』
明日なき男たちの“青春” 深井蕗子
武田麟太郎『銀座八丁』
情に溺れゆく女 マダム・あき子
田中英光『オリンポスの果実』
小鹿のようなハイ・ジャンパー 熊本秋子
あとがき
遠き日の夢─文庫版あとがき
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:中公文庫
□date of issue:1990年初版
□size:15x10.6cm
□page:343
□condition:普通 カバースレ汚れ
三方薄ヤケ 表見返し綴じ割れ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663