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句集 笹目(星野立子 著)
高浜虚子の次女で、父に師事し、何気ない日常に多くの材を得て、のびやかで自在な句境をひらいた星野立子の第四句集。
昭和18年から22年までに詠まれた900句を収録。「下萌ぬ人間それに従ひぬ」「美しき綠走れり夏料理」など、生涯を通じての代表句と目される秀句が並ぶ。戦中戦後の混乱期にありながら、時勢の影響をほとんど感じさせず、「立子俳句」の世界を貫いていることに驚かされる。
高浜虚子が序を寄せ、「立子は私などよりも遥に純粋な詩人であると私は思つてをります。」と記している。
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下萌ぬ人間それに従ひぬ
吾も春の野に下り立てば紫に
失せものにこだわり過ぎぬ蝶の晝
美しき綠走れり夏料理
大蟻の雨をはじきて黒びかり
忘れたきことゝ一途に水を打つ
小鳥來て何やら樂しもの忘れ
風花を美しと見て憂しと見て
寒風に吹きしぼらるる思ひかな
今日の日の空を支へて枯木立
(掲載句より)
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序:高浜虚子
跋:星野立子
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函あり
□publisher:七洋社
□date of issue:1950年 初版
□size:19x13.8cm
□page:319
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレシミ汚れ傷み破れ
背ヤケ 裏見返しラベル剥がし跡少破れ 小口シミ
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
昭和18年から22年までに詠まれた900句を収録。「下萌ぬ人間それに従ひぬ」「美しき綠走れり夏料理」など、生涯を通じての代表句と目される秀句が並ぶ。戦中戦後の混乱期にありながら、時勢の影響をほとんど感じさせず、「立子俳句」の世界を貫いていることに驚かされる。
高浜虚子が序を寄せ、「立子は私などよりも遥に純粋な詩人であると私は思つてをります。」と記している。
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下萌ぬ人間それに従ひぬ
吾も春の野に下り立てば紫に
失せものにこだわり過ぎぬ蝶の晝
美しき綠走れり夏料理
大蟻の雨をはじきて黒びかり
忘れたきことゝ一途に水を打つ
小鳥來て何やら樂しもの忘れ
風花を美しと見て憂しと見て
寒風に吹きしぼらるる思ひかな
今日の日の空を支へて枯木立
(掲載句より)
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序:高浜虚子
跋:星野立子
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函あり
□publisher:七洋社
□date of issue:1950年 初版
□size:19x13.8cm
□page:319
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレシミ汚れ傷み破れ
背ヤケ 裏見返しラベル剥がし跡少破れ 小口シミ
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