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定本 内田百閒句集(谷中安規 装画)★限定500部

定本 内田百閒句集(谷中安規 装画)★限定500部
百閒は、旧制六高在学中から俳句に親しみ、生涯にわたって句作を続けた。俳人の岸本尚毅は、百閒の俳句も小説や随筆と同様に「何気ない言葉に怖さ、不気味さが潜んでいる」と評している。

内田百閒が生前に刊行した2冊の句集『百鬼園俳句帖』(昭和9年)、『百鬼園俳句』(昭和18年)の掲載句に、句集刊行後に発表された句を加えた、総句数310句の定本句集。

巻末の「全作品季題別・年代・異同総覧」には、百閒が句集編纂の際に選外とした句、書簡に記された句なども含む、本書刊行時に判明していた百閒の全句(454句)が収録されている。

編纂にあたったのは、百閒が顧問をつとめた日本郵船の社員で、俳人の村山古郷。函・表紙・扉には、風船画伯・谷中安規の版画があしらわれている。
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麗らかや長居の客の膝頭
この沼の魚に耳あり春の水
犬聲の人語に似たる暑さ哉
亀鳴くや夢は淋しき池のふち
足の毛の足を擽る夜寒かな
こほろぎの夜鳴いて朝鳴いて晝鳴ける
欠伸して鳴る頬骨や秋の風
春近し空に影ある水の色
滾々と水湧き出でぬ海鼠切る
獨り居の夢に尾もあり初枕

(「春 夏 秋 冬 新年」より)
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◎Contents
 春 76句
 夏 76句
 秋 106句
 冬 47句
 新年 5句
全作品季題別・年代・異同総覧
あとがき(村山古郷)

絶版または版元品切れ
ハードカバー クロス装 元パラフィン 函あり
□publisher:永田書房
□date of issue:1974年 初版
□size:20x13.8cm
□page:216
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレシミ汚れ傷み
元パラフィン縮み破れ(写真8枚目)

» 詩歌・その他
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