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花森安治の仕事(酒井寛 著)

花森安治の仕事(酒井寛 著)
生い立ち、戦前の大政翼賛会宣伝部での活動、そして、戦後の『暮しの手帖』編集長としての怒涛の日々。「花森安治」という唯一無二のジャーナリストの全活動を克明にたどる本格評伝。

朝日新聞社記者の著者が、編集部員が個人所有していた資料やテープ、編集会議のメモまでに目を通し、綿密な取材を重ねて執筆。半年にわたる朝日新聞での連載をもとに、昭和63年に刊行され、日本エッセイストクラブ賞を受賞した単行本の文庫化。

カバー装幀、安野光雅。
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花森さんのことを、書ければ書いてみたいと思ったのは、私が朝日新聞学芸部の家庭面記者のとき取材でお会いし、そのごなんどもお目にかかって、なんとなくおっかないのですが、とにかく話のおもしろい、カイブツ編集長だと思い、暮しの手帖という雑誌がもっている一種の緊張感とあわせて、花森さんに、敬意と興味を抱いていたからです。
ときには、料理記事を扱う新聞社の学芸部に、なぜ台所がないのか、造る金がないわけじゃないだろう、と突っこまれて閉口したこともありました。

(「あとがき」より)
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◎Contents
▶︎編集長の二十四時間
 伝説の人
 暮しの手帖研究室
 おかずの学校
 三つの机
 編集会議
 編集部員
 陽性の癇癪もち
 花森の文章哲学
 「手帖通信」
 しかられた社長
▶︎大学卒業まで
 生いたち
 松江高校時代
 「帝国大学新聞社」時代
 「パピリオ」時代
▶︎大政翼賛会のころ
 大政翼賛会宣伝部
 幻のポスター
 報道技術研究会
 「欲しがりません勝つまでは」
 庶民感覚のなんでも屋
 宝塚歌劇
 もうひとつの見方
 戦後への屈折
▶︎「手帖」創刊の前後
 女の役に立つ出版
 ベストセラー「スタイルブック」
 「美しい暮しの手帖」へ
 「一流の偉い先生」が執筆者
 広告収入のない雑誌
 スカート神話の虚実
 編集も行商も
 三羽烏の交友
▶︎商品テストへの挑戦
 前人未到の分野へ
 象徴ブルーフレーム
 しろうとが編み出したテスト方法
 三種の神器のテスト
 完全主義のテスト
 アメリカ製品の凋落
 「コンシューマー・レポート」の教訓
 花森の性格と商品テスト
 「水かけ論争」の勝利
▶︎一㦮五厘の気概
 戦争についての発言
 一㦮五厘の旗
 死の予兆
 花森安治の遺産

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:朝日文庫
□date of issue:1992年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:346
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
三方ヤケ

» 随筆・エッセイ
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