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仮装人物(徳田秋声 著)
☆2024.8.20 再掲
徳田秋声は、大正15年に55歳で妻を失くした後、30歳年下の若い女流作家と恋愛関係に陥り、その経緯をつぎつぎと短篇に書いて、大きな反響を呼んだ。
女流作家もまた二人の恋愛を作品に著し、衆目にさらされた関係はもつれにもつれ、2年間ほどで終息を迎える。
昭和13年に刊行された本書は、その短篇群を集大成した趣のある長篇小説。現実の時間の流れを行きつ戻りつしながら、都市に生息する男女のうつろな情痴を描き出している。
解説:古井由吉「空虚感を汲み尽くそうとする情熱」
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仮装舞踏会で被せられたサンタクロオスの仮面の髯がマッチを摺るとめらめら燃えあがる、象徴的な小説の冒頭。妻を亡くした、著者を思わせる初老の作家稲村庸三は、“自己陶酔に似た”多情な気質の女、梢葉子の出現に心惹かれ、執拗な情痴の世界へとのめり込んでゆく。
冷やかに己れのその愛欲体験を凝視する、“別の自分”の眼。私小説の極致を示した昭和の名作。第一回菊池寛賞。
(カバー裏紹介文より)
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絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:1997年 2刷(1992年 初版)
□size:15x10.6cm
□page:393
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
徳田秋声は、大正15年に55歳で妻を失くした後、30歳年下の若い女流作家と恋愛関係に陥り、その経緯をつぎつぎと短篇に書いて、大きな反響を呼んだ。
女流作家もまた二人の恋愛を作品に著し、衆目にさらされた関係はもつれにもつれ、2年間ほどで終息を迎える。
昭和13年に刊行された本書は、その短篇群を集大成した趣のある長篇小説。現実の時間の流れを行きつ戻りつしながら、都市に生息する男女のうつろな情痴を描き出している。
解説:古井由吉「空虚感を汲み尽くそうとする情熱」
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仮装舞踏会で被せられたサンタクロオスの仮面の髯がマッチを摺るとめらめら燃えあがる、象徴的な小説の冒頭。妻を亡くした、著者を思わせる初老の作家稲村庸三は、“自己陶酔に似た”多情な気質の女、梢葉子の出現に心惹かれ、執拗な情痴の世界へとのめり込んでゆく。
冷やかに己れのその愛欲体験を凝視する、“別の自分”の眼。私小説の極致を示した昭和の名作。第一回菊池寛賞。
(カバー裏紹介文より)
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絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:講談社文芸文庫
□date of issue:1997年 2刷(1992年 初版)
□size:15x10.6cm
□page:393
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
» 小説
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