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暮しの手帖300号記念特別号 保存版

暮しの手帖300号記念特別号 保存版
『暮しの手帖』創刊300号を記念し、1948年からの半世紀にわたる歴史を振り返り、1万2千点の記事の中から選りすぐりをまとめた記念特別号。

日本人の「暮し」をよりよいものに変えていきたいという、花森安治を中心とした編集者たちの気迫に圧倒される。

再掲されているエッセイも、掲載当時のままのレイアウトで掲載しており、古い活字から当時の「暮し」が匂いたつ。
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荻窪のマーケットをぶらついていると、澤庵が眼についた。私にとつては、それは終戦後、東京で見たはじめての澤庵だつた。皺の寄つた、ベツコウ色の澤庵、私はちゆちよすることなくそれを買つた。レーンコートのポケットに入れてバスに乗つた。特にたのんで二重に包んでもらつたものの、それはバスの中で匂ひを發散したにちがひない。
二重に包んでもらつたのは、それを氣にしての上での結果なのだが、澤庵族の匂ひは二重の壁くらいではビクトもしない。食ひためのエゴイズム、そんなことになるのだらうか。

(「茄子の氣持」草野心平 より)
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◎Contents
▶︎1章 花森安治のグラフィックアート
 ポスター
 装丁
 表紙
 新聞
 年賀状
 字の呪力(天野祐吉)
▶︎2章 アンケート特集『暮しの手帖』は日本人の生き方をこう変えた
 37人が受け止めた『暮しの手帖』
 山田太一
 安野光雅
 石井好子
 熊井明子
 サトウサンペイ ほか
▶︎3章 時代を象徴するあの記事、このテーマ
1 温故知新、エッセイから伝わる暮らしの真髄
 足袋(川端康成)
 わが工夫せるオジヤ(坂口安吾)
 わが母の記(佐藤春夫)
 わたくしの台所(小倉遊亀)
 雑話(幸田文)
 樹を植える(大佛次郎)
 病床詩集(高見順)
 木のこと(井伏鱒二)
 やりくりの記(東久邇成子)
 月遅れのお盆(田中角栄) ほか
2 実用記事が伝えたかったこと
 君たちは 大きくなったら なにになりたいか
 お母さんの共かせぎは是か非か
 テレビの放映時間を短くしよう
 この大きな公害
 愚かなりわが買物 ほか 
3 花森安治の仕事
 第1期 工夫とアイデアで豊かな生活を提案
 第2期 商品テストが雑誌の顔になった
 第3期 社会の矛盾を鋭くえぐる花森批評
  番組提供者の責任について
  これは困るというテレビ番組に投票して下さい
  ぼくは、もう、投票しない ほか
▶︎4章 特別寄稿 もし花森安治が生きていたら
 アリスの丘からこんにちは(森村桂)
 美意識の人(阿刀田高)
 目は目を(池部良)ほか
年表

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:暮しの手帖社
□date of issue:2002年
□size: 27.6x21.8cm
□page: 304
□condition:経年なり・普通 表紙スレ 開き癖折れ目

» 装い・ライフスタイル
https://narda.thebase.in/categories/1326672
¥1,600

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