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映畫読本〈清水宏〉- 即興するポエジー 蘇る超映画伝説

映畫読本〈清水宏〉- 即興するポエジー 蘇る超映画伝説
1920年代に松竹に入社して映画監督となり、『有がたうさん』『風の中の子供』『みかへりの塔』など、稀有なエスプリをまとった名作の数々を30年以上にわたって創造し続けた、清水宏。ほぼ同時期に入社した小津安二郎は、清水宏を「天才」と呼び、終生の親友となった。

作為的な物語、セリフ、演技、演出をできるだけ排除し、「早すぎたヌーヴェルバーグ」とも称されるその作品世界の実像に、自身が書き残したテキスト、関係者へのインタビュー、全作品のレビュー、コラムなどを通じて肉薄する。

図版多数収録。伝説の映画作家「清水宏」を知るための決定版。
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彼は人為を嫌った。スタジオを、セットを離れて旅に出た。ロケーションを好んだ。彼は俳優に演技をさせなかった。新人や素人を風景の中に置いた。あるがままの存在に、彼は映画の自由を見出した。自然の即興に映画を委ねた。

(「蘇る映画作家・清水宏」より)
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◎Contents
蘇る映画作家・清水宏(田中眞澄)
 写真構成:旅/流転/学生/傘の女/子供/モダニズム
▶︎[仕事]- 清水宏を読む 1
 編集は大切だ(清水宏)
 清水宏の演出手法について(岸松雄)
 インタビュー:斎藤良輔
  「シナリオは、キャメラで書けと言うんだよ」
▶︎[旅]- 清水宏を読む 2
 伊豆拾遺(清水宏)
 裸身の乙女(清水宏)
 シナリオ「桑の実は紅い」(清水宏)
 忘れずば思い出さず候(清水宏)
 談:堀池清
  「私の映画人生に影響を与えた清水オヤジ」
 シナリオ「ともだち」(清水宏)
▶︎[子供]- 清水宏を読む 3
 大船の子供達のこと(清水宏)
 インタビュー:青木富夫(突貫小僧)
  「パンツ盗もうとしたら、デカいんだ」
 インタビュー:古山三郎
  「〈蜂の巣〉のキャメラは、ぼく一人で回した」
 蜂の巣の子供たち - 私と放浪児(清水宏)
▶︎[交遊]- 清水宏を読む 4
 写真構成:最尖端の映画感性の出会い(田中眞澄)
 小津安二郎兄(清水宏)
 内田吐夢・清水宏の映画放談
 麦と兵隊を訪ねて(清水宏)
▶︎[素顔]- 清水宏を読む 5
 写真構成:天衣無縫の自然児(田中眞澄)
 インタビュー:石井輝男・大貫雅吉志
  「殴られたけど、親父みたいな感じでしたね」
 象の足あと - 巨匠清水宏の〝童心〟を思う(小堀南嶺)
▶︎[全作品]- 清水宏を読む 6
 1924年〜1959年の間に作られた全163作品を解読
▶︎コラム
 交遊明暗
 幻に終わった「麦と兵隊」
 清水宏はロリコンだった?
 清水宏のペンネーム
 松竹蒲田映画のモダニズム
 清水宏が育てた新人たち
 清水作品の技法・構図の特徴
 清水宏の海外での評価
 中国、朝鮮に向けられたまなざし
 知られざる短篇映画およびテレビ作品
▶︎クロニクル[清水宏 1903〜1966](佐藤千広)
[清水宏]クロニクル

絶版または版元品切れ
ソフトカバー 
□publisher:フィルムアート社
□date of issue:2000年
□size:25.8x18.2cm
□page:175
◎経年なり・普通 表紙スレ 少当たり

» 写真・映像・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326661
¥3,600 SOLD OUT

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