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黒死館殺人事件(小栗虫太郎 著、斉藤和雄 装幀・挿絵)- 現代教養文庫

黒死館殺人事件(小栗虫太郎 著、斉藤和雄 装幀・挿絵)- 現代教養文庫
☆2024.5.15 再掲
現代教養文庫版「小栗虫太郎傑作選 全5巻」の第1巻。1934年の雑誌『新青年』連載中から文壇を驚嘆せしめ、江戸川乱歩の激賞を受けた、日本探偵小説史上の「三大奇書」のひとつ。

名探偵・法水麟太郎が、「黒死館」と呼ばれる屋敷内での連続殺人事件の解決に挑む長篇小説。神秘思想・物理学・医学・紋章学・心理学・暗号学などの衒学趣味が横溢しており、難渋な文体と相まって、読者を唯一無二の物語世界へと引きずり込んでいく。

幻想文学研究家・松山俊太郎の校訂によって表記の誤りが修正され、巻末に詳細な解題を付記。また、銅版画家・斉藤和雄による幻想的な挿絵が各章を飾っており、それもまた本書ならではの魅力となっている。
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聖アレキセイ寺院の殺人事件に法水が解決を公表しなかったので、そろそろ迷宮入りの噂が立ちはじめた十日目のこと、その日から捜査関係の首脳部は、ラザレフ殺害者の追求を放棄しなければならなくなった。と云うのは、四百年の昔から纏綿としていて、臼杵耶蘇会神学林以来の神聖家族と云われる降矢木の館に突如真黒い風みたいな毒殺者の彷徨が始まったからであった。
その、通称黒死館と呼ばれる降矢木の館には、いつか必ずこういう不思議な恐怖が起らずにはいまいと噂されていた。

(「序篇 降矢木一族釈義」より)
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◎Contents
 序(江戸川乱歩)
 序(甲賀三郎)
 著者之序
序篇 降矢木一族釈義
第一篇 死体と二つの扉を繞って
第二篇 ファウストの呪文
第三篇 黒死館精神病理学
第四篇 詩と甲冑と幻影造詣
第五篇 第三の惨劇
第六篇 算哲埋葬の夜
第七篇 法水は遂に逸せり!?
第八篇 降矢木家の壊崩
 解題(松山俊太郎)
「黒死館殺人事件」を読んで(井上良夫)
 黒死館の門前に佇んで(島田太郎)
 挿絵・斉藤和雄

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:社会思想社
□date of issue:1987年 11刷(1977年 初版)
□size:14.8x10.6cm
□page:547
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み
三方薄ヤケ 小口シミ ページ端折れ

» 小説
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