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桃李の徑(森田たま 著、初山滋 装幀)★難あり

桃李の徑(森田たま 著、初山滋 装幀)★難あり
☆2024.5.5 再掲
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。

昭和14年に刊行された本書は、女学生たちの人気を誇った『令女界』に掲載された「桃李の徑」をはじめとする18篇を収めた短篇小説集。

親世代との価値観の違いによる確執、恋愛、女性同士の友情など、新しい時代を生きる若い女性たちの揺れ動く心理が描き出されている。
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決して自分から進まうとせず、決して自分から取らうとせず、人にゆづつてばかりゐる生活態度。お母さんの時代にはそれが美徳であつた。だが、いま自分と同じ年頃の人たちにきいたら、彼女達はなんと答へるであらう。あの激しい尾張町の十字路を、自分の家の庭先き位に横切つてゆくあの人達にきいたら。
……人生の十字路をそのやうに容易く進んでゆく彼女達は、一瞬のためらひもなく「それは惡徳だわ」と云い切るにちがひなかつた。

(「美徳の惡徳」より)
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◎Contents
殘された花
心の芝生
靜かな家
背後
あねいもうと
紅梅少女
春淺く
美徳の惡徳
小包にそへて
野菊
寂しけれど
紅い花
着物
病院の夕
冬の夜話
まごころ
ふるさとへ
桃李の徑

絶版または版元品切れ
ハードカバー
□publisher:實業之日本社
□date of issue:1939年 11版(1939年 初版)
□size:19x13cm
□page:318
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み
本文ヤケ経年シミ強
★函欠け/背ヤケ強/表紙・奥付ページテープ補修(写真9枚目・10枚目)/見返しラベル剥がし跡

» 小説
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