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あちゃらかぱいッ(色川武大 著)
土屋伍一、鈴木桂介、林葉三、多和利一…。エノケン・ロッパの浅草黄金時代の影のなかを生きた、無名のボードヴィリアンたちの破れかぶれな生活とその終焉を愛惜をこめて描いた、芸人文学の傑作。
エノケン・ロッパのあとをうけて浅草のスターとなり、戦後凋落していったシミキンこと清水金一を描いた「浅草葬送譜」を併載。
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へんな連中のことを書く。私が幼い頃から、なんとなく憧れ、共感し、或いははらはらしたり、そうら見ろと思ったり、体質的に自分の先輩だと深く思って片時も目を離さなかった浅草の連中のことである。(略)
同時代の人々とくらべて、特別に不遇だったわけではないし、才能が下廻っていたわけでもなかった。しかしその道で成功したとはいいがたい。だから、社会のひずみがここにありと主張するわけにもいかないし、人々の同情をひく物語にもしにくい。
ただあっけらかんとしたお話である。私はこういう非教訓的な事象が好きで、彼等の一生そのものを深く愛するものである。
(「あちゃらかぱいッ PART 1」より)
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◎Contents
あちゃらかぱいッ
PART 1
PART 2
PART 3
浅草葬送譜
解説にかえて(井上ひさし)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:河出文庫
□date of issue:2006年初版
□size:15.4x10.6cm
□page:218
□condition:経年なり・普通 カバースレ 三方薄ヤケ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
エノケン・ロッパのあとをうけて浅草のスターとなり、戦後凋落していったシミキンこと清水金一を描いた「浅草葬送譜」を併載。
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へんな連中のことを書く。私が幼い頃から、なんとなく憧れ、共感し、或いははらはらしたり、そうら見ろと思ったり、体質的に自分の先輩だと深く思って片時も目を離さなかった浅草の連中のことである。(略)
同時代の人々とくらべて、特別に不遇だったわけではないし、才能が下廻っていたわけでもなかった。しかしその道で成功したとはいいがたい。だから、社会のひずみがここにありと主張するわけにもいかないし、人々の同情をひく物語にもしにくい。
ただあっけらかんとしたお話である。私はこういう非教訓的な事象が好きで、彼等の一生そのものを深く愛するものである。
(「あちゃらかぱいッ PART 1」より)
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◎Contents
あちゃらかぱいッ
PART 1
PART 2
PART 3
浅草葬送譜
解説にかえて(井上ひさし)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:河出文庫
□date of issue:2006年初版
□size:15.4x10.6cm
□page:218
□condition:経年なり・普通 カバースレ 三方薄ヤケ
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