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かじ屋横丁事件(ヴァーツラフ・ジェザーチ 著、ヨセフ・チャペック 挿画、井出弘子 訳)- 岩波少年文庫

かじ屋横丁事件(ヴァーツラフ・ジェザーチ 著、ヨセフ・チャペック 挿画、井出弘子 訳)- 岩波少年文庫
1974年から85年まで刊行された「ペーパーバック版」の岩波少年文庫より。

チェコの作家ヴァーツラフ・ジェザーチが、少年少女向けに描いたリアリズム小説。1930年代のプラハを舞台に、貧しい人たちの日々に温かな視線を向け、ユーモアをまじえて描き出している。

プラハの貧民街「かじ屋横丁」にあるよろず屋ボチャンの店で配達係をつとめている少年フランティークは、あこぎな商売で人々を苦しめているボチャンに腹を立て、不正の証拠を記した売掛帳「みどり色のノート」を盗み出す。しかしそのことで、思わぬ「事件」が巻き起こることに……。

シンプルな線で描かれた楽しいカバー・挿画は、ヨセフ・チャペック。
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フランティークは、この空を見つめてたのしみながらねむりにつく。ところがきょうは、どうしてもねむれなかった。もう十時半、そしてさらに十一時を打つのをきいていたが、まだねつかれなかった。
あのノートがなくなってしまえば、この世からたくさんの悪いこともいっしょに消えてしまうだろうに。それでもみんなは正直者だから、ボチャンさんに借金をちゃんと1ハレールまできちんとはらうにちがいない。(略)
そうだ、あのみどり色のノートが消えてしまえばいいんだ。だけどどうやって?

(「フランティークの決心」より)
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◎Contents
1 みどり色のノート
2 ボチャンさんをこらしめてやれ
3 ぬすまれたさや豆と警官
4 フランティークの決心
5 夜の冒険
6 「たすけてくれ!どろぼうだ!」
7 消えたみどり色のノート
8 ネコのつめ!
9 おつかいにいく犬、シーザー
10 ボチャンさんの犯人さがし
11 ボチャンさんは気がへんになったらしい
12 ノートの心配
13 とんできたツバメ
14 ボチャンさんのしかえし
15 フランティークの人命救助
16 ウバロフさんの思いつき
17 だんなさまのお出かけ
18 正義は勝つ
19 これでおしまい

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher: 岩波少年文庫
□date of issue:1979年6刷(1974年 初版)
□size:17.3x11.2cm
□page:240
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ汚れ傷み

» 小説
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