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舌鼓ところどころ(吉田健一 著、川上澄生 カバー画)

舌鼓ところどころ(吉田健一 著、川上澄生 カバー画)
☆2024.1.29 再掲
英文学者・吉田健一が、国内外の「ところどころ」で出会った旨いもの、文学や人生の「ところどころ」で見出したことについて健筆をふるった随筆集。1958年に刊行された単行本の文庫版。

この本は、筆者も舌なめずりをしながら書き、読者もしばしば生つばを飲み込みながら読まされるのであるが、実は、食べものの旨さを語りながら、そこには日本文化論や日本人論が展開されているわけなのである。(「解説」池田彌三郎より)
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今度は詩人の竹中郁氏に案内して戴いた。ここの貿易商の家に生れて、学校はその辺の小学校から神戸一中いうのだから、生粋の神戸人である。そういえば、竹中氏や稲垣足穂氏、あるいは花森安治氏が書くものには何か共通するものがある。
一種の開けっぱなしな性格で、神戸の町にも確かにそれがあり、これは港町だからとか、海に面していて光線が強いからとかいうような理由だけでは説明出来ない。いつか花森氏に聞いた話では、それは町の歴史が浅くて頭の上からのし掛るものが何もない為だということだったが、窮屈なものがどこにもないのは食べもの屋の店の構えや、そこで出すものにも感じられる。

(「世界の味を持つ神戸」より)
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◎Contents
▶︎食べものあれこれ
 1 日本
 2 支那
 3 西洋
▶︎舌鼓ところどころ
 新鮮強烈な味の国・新潟
 食い倒れの都・大阪
 瀬戸内海に味覚あり
 カステラの町・長崎
 味のある城下町・金沢
 世界の味を持つ神戸
 山海の味・酒田
 以上の裏の所
▶︎饗宴
 胃の話
 女房コック論
 饗宴
 当て外れ
 仕事をする気持
 駅弁の旨さに就て
 東京の食べものや
 飲み食いの思い出
 酒と人生
 酒の飲み方に就て
 飲む話
 文学に出て来る食べもの
解説:池田彌三郎

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:中公公論社
□date of issue:1991年4刷(1980年 初版)
□size:14.5x10.5cm
□page:249
□condition:経年なり・普通 カバーヤケスレ
三方薄ヤケ 小口経年シミ

» 随筆・エッセイ
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