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真夜中のマリア(野坂昭如 著、宇野亜喜良 カバー画)★再入荷
野坂昭如が、1970年前後の性風俗を小説世界に定着させた怪作。
十七歳の少年カンとその仲間たちの奇想天外な性の体験と意識を、特異な語りの文体で奔放に描き、セックスについての古い通念を粉砕した著者会心の長編小説(カバー裏 紹介文より)。
カバー画:宇野亜喜良
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『ゴースト』の客は、男女それぞれ相半ばし、壁ぎわに、冬眠中のコウモリの如くずらりとならび自分の膝かかえて、ひっそりすわっている。
目の前のコーラ、水割りウイスキーに口つけるでもない。中央のフロアーで踊るでもない。ひたすらズンズンズンズンと押しころしたリズムに、うっとり身をまかせているだけ。
「俺の子供産まないか」カンは壁ぎわの、少女二人の間に身を割り込ませ、低い声でさそった。
(「かわいい精子」より)
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◎Contents
真夜中のマリア
カン一族の系譜
フーテン仲間
かわいい精子
父の性・子の性
示現流辻斬り
剣道場での営み
ヤク・パーティー
幻覚の広がり
弔いパーティー
『ヴァペー連』結成
パパの性なる殉死
お見合いプレー
パパのイメージ
ビーナス誕生
終章・カンの眠り ほか
解説:語りの果ての死 ― 野坂昭如覚書(金井美恵子)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1972年 4刷(1971年 初版)
□size:15.1x10.6cm
□page:251
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み折れ目
背ヤケ褪色小破れ 三方ヤケ 小口シミ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
十七歳の少年カンとその仲間たちの奇想天外な性の体験と意識を、特異な語りの文体で奔放に描き、セックスについての古い通念を粉砕した著者会心の長編小説(カバー裏 紹介文より)。
カバー画:宇野亜喜良
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『ゴースト』の客は、男女それぞれ相半ばし、壁ぎわに、冬眠中のコウモリの如くずらりとならび自分の膝かかえて、ひっそりすわっている。
目の前のコーラ、水割りウイスキーに口つけるでもない。中央のフロアーで踊るでもない。ひたすらズンズンズンズンと押しころしたリズムに、うっとり身をまかせているだけ。
「俺の子供産まないか」カンは壁ぎわの、少女二人の間に身を割り込ませ、低い声でさそった。
(「かわいい精子」より)
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◎Contents
真夜中のマリア
カン一族の系譜
フーテン仲間
かわいい精子
父の性・子の性
示現流辻斬り
剣道場での営み
ヤク・パーティー
幻覚の広がり
弔いパーティー
『ヴァペー連』結成
パパの性なる殉死
お見合いプレー
パパのイメージ
ビーナス誕生
終章・カンの眠り ほか
解説:語りの果ての死 ― 野坂昭如覚書(金井美恵子)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1972年 4刷(1971年 初版)
□size:15.1x10.6cm
□page:251
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み折れ目
背ヤケ褪色小破れ 三方ヤケ 小口シミ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662