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だれも知らない国で(星新一 著、香月泰男 カバー、真島節子 挿画)- 新潮少年文庫
新潮少年文庫は、新しい世代にふさわしいテーマを吟味し、1971年〜1973年に刊行された書き下ろし児童文学シリーズ。意欲的なコンセプトだったが、10巻で終刊となった。
本書は、その第1巻として刊行されたもので、洋画家・香月泰男の玩具作品をカバーに使用し、新進気鋭の絵本作家・真島節子が挿絵を担当するなど、装幀にも力が注がれている。
ある日のこと、〈ぼく〉は学校の帰りに、自分そっくりの〈もうひとりのぼく〉に出会う。吸い寄せられるようにあとをつけ、どこかの家のドアをくぐり抜けたとたん、〈ぼく〉は〈もうひとりのぼく〉に投げ飛ばされ、その家に閉じ込められてしまう。それは、不思議な冒険のはじまりだった……。
本作は、『ブランコのむこうで』と改題され、現在、新潮文庫に収録されている。
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「なんだい、こりゃあ。まるで夢を見ているようだ」
すると、少年が言った。
「当たり前じゃないか。ここは夢の国だもの」
そういえばそうだなと、ぼくはうなずいた。そして、さっきまではパパの夢の国にいたんだけど、木の穴を抜けて、いまは別の人の夢に移ってしまったのだろうなと思った。
(「3 お城の王子」より)
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◎Contents
1 ある日のこと
2 おじいさん
3 お城の王子
4 さびしい街
5 皇帝ばんざい
6 ほほえみ
7 砂の上
8 道
9 赤ちゃんたち
10 そして
カバー 玩具:香月泰男、写真:小林広
挿画:真島節子
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函あり
□publisher:新潮少年文庫
□date of issue:1971年 初版
□size: 20x13.8cm
□page:219
□condition: 経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み
本体表紙汚れ 小口点茶シミ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
本書は、その第1巻として刊行されたもので、洋画家・香月泰男の玩具作品をカバーに使用し、新進気鋭の絵本作家・真島節子が挿絵を担当するなど、装幀にも力が注がれている。
ある日のこと、〈ぼく〉は学校の帰りに、自分そっくりの〈もうひとりのぼく〉に出会う。吸い寄せられるようにあとをつけ、どこかの家のドアをくぐり抜けたとたん、〈ぼく〉は〈もうひとりのぼく〉に投げ飛ばされ、その家に閉じ込められてしまう。それは、不思議な冒険のはじまりだった……。
本作は、『ブランコのむこうで』と改題され、現在、新潮文庫に収録されている。
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「なんだい、こりゃあ。まるで夢を見ているようだ」
すると、少年が言った。
「当たり前じゃないか。ここは夢の国だもの」
そういえばそうだなと、ぼくはうなずいた。そして、さっきまではパパの夢の国にいたんだけど、木の穴を抜けて、いまは別の人の夢に移ってしまったのだろうなと思った。
(「3 お城の王子」より)
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◎Contents
1 ある日のこと
2 おじいさん
3 お城の王子
4 さびしい街
5 皇帝ばんざい
6 ほほえみ
7 砂の上
8 道
9 赤ちゃんたち
10 そして
カバー 玩具:香月泰男、写真:小林広
挿画:真島節子
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函あり
□publisher:新潮少年文庫
□date of issue:1971年 初版
□size: 20x13.8cm
□page:219
□condition: 経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み
本体表紙汚れ 小口点茶シミ
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