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季刊 食食食:あさめし ひるめし ばんめし「特集:戦争と食欲」 - 1980年秋・第24号

季刊 食食食:あさめし ひるめし ばんめし「特集:戦争と食欲」 - 1980年秋・第24号
「食通」を気取らない「くいしん坊の雑誌」と銘打って、1974年に元毎日新聞記者の佐々木芳人によって創刊された季刊誌。7号からは文芸評論家・大河内昭爾が編集を受け継ぎ、45号まで刊行された。

80年代を迎えて誌面を刷新。質量ともにさらに充実し、再スタートを切った。

「戦争と食欲」特集号。編集長・大河内昭爾は、後記に「この雑誌にかかわるようになってからの私の執念のようなもので、どうしても一度はやらないと先へすすめないような気がしていた」と記している。

各界の戦中派の執筆者を集め、漫画と「私の好きな店」以外は、一冊丸ごと、戦争と食にまつわる話で埋め尽くされている。
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戦争中とそのすぐあとの戦後の飢えをここで思いだして述べるのは私のこの映画の頁からは離れてしまうのだが、今月はそのいまわしい飢えの体験者の一人としてそのことをも書かしてもらいたい。
日本人の私が飢えきったとき一番食べたかったものは実はアンパンと牛乳ともちであった。シンプルである。不思議なことにビーフステーキや鰻ではなかった。

(「映画の中の食べもの」淀川長治 より)
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◎Contents
総特集・戦争と食欲
 食えなかった話 …… 小島政二郎
 戦場と糧食 …… 伊藤桂一
 最初のころ …… 河野多恵子
 編集長対談4「昭和一ケタ恨み節」 …… 小沢昭一/大河内昭爾
【海軍】聞き書 戦艦「武蔵」の台所 …… 高橋清
【陸軍】聞き書 野戦食・携帯口糧 …… 川島四郎
 軍隊と食 …… 高橋三郎
 ビルマの駅弁 …… 谷村錦一
 軍人とようかん …… 菊池一雅
戦争日記
『断腸亭日乗』 …… 永井荷風
『疎開日記』 …… 谷崎潤一郎
『悲食記』 …… 古川緑波
『無声戦争日記』 …… 徳川夢声
『自叙伝』 …… 河上肇
小説
『食欲』 …… 吉行淳之介
『めし売切れ』 …… 江夏美好
▶︎あさめし …… 奈良岡朋子
▶︎ひるめし …… 米倉斉加年
▶︎ばんめし …… 高峰秀子
あわぜんざいと官給弁当 …… 青地晨
戦時げてもの食 …… 山中恒
【疎開記】野蒜の花の咲く村で …… 丹羽綾子
戦争中のたべもの天国 …… 加藤秀
終戦前後の洋食や …… 茂出木雅章
わが家のすいとん …… 吉村昭
くいしん坊画廊 …… 武井武雄
ふところ具合 …… 小林治雄
映画の中の食べもの ⑦「つらく、おかしく、悲しい話」 …… 淀川長治
私の好きな店 ほか

絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:みき書房
□date of issue:1980年
□size:21x15cm
□page:140
□condition:経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ 開き癖折れ目

» 旅・料理
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¥1,500 SOLD OUT

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