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滞歐記 - 林芙美子選集 6
昭和5年に刊行した自伝的小説『放浪記』で一躍流行作家となり、「貧乏を売り物にする素人小説家」などと揶揄されながらも、以後文壇に独自の地歩を築いた林芙美子が、昭和12年に刊行した全7巻の選集より。
『放浪記』で得た莫大な印税を糧として、昭和七年に敢行した欧州旅行の日々を綴った「羅典區の散歩」「ようろつぱでの覺書」「春の日記」ほか、長編小説「女の愛情」などを収録。文筆で身を立てるという思いを胸にたぎらせ、精力的に活動する林芙美子の高揚感が伝わって来る。
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原稿四十枚、午前中に書き上げる。二ケ月振りの仕事で太陽でも呑んだやうな氣持ちになる。夕方、巴里の郊外アルジヤントユウのG氏のアパルトへ行く。夕焼けが美しかった。灣曲したセーヌ河の鐵橋を二ツも越す。その河の美しさは、私を何度も窗へ立たせた。
(「羅典區の散歩」より)
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◎Contents
羅典區の散歩
ようろつぱでの覺書
春の日記
或日の日記
山日記
不斷の日記
日記
遠い憶ひ出
女の愛情
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 元パラフィン
□publisher:改造社
□date of issue:1937年 初版
□size:18.8x13cm
□page:413
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み少破れ
元パラフィン破れヤケ 小口点茶シミ 経年シミ
赤ボールペンによる線引き1カ所(写真8枚目)
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
『放浪記』で得た莫大な印税を糧として、昭和七年に敢行した欧州旅行の日々を綴った「羅典區の散歩」「ようろつぱでの覺書」「春の日記」ほか、長編小説「女の愛情」などを収録。文筆で身を立てるという思いを胸にたぎらせ、精力的に活動する林芙美子の高揚感が伝わって来る。
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原稿四十枚、午前中に書き上げる。二ケ月振りの仕事で太陽でも呑んだやうな氣持ちになる。夕方、巴里の郊外アルジヤントユウのG氏のアパルトへ行く。夕焼けが美しかった。灣曲したセーヌ河の鐵橋を二ツも越す。その河の美しさは、私を何度も窗へ立たせた。
(「羅典區の散歩」より)
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◎Contents
羅典區の散歩
ようろつぱでの覺書
春の日記
或日の日記
山日記
不斷の日記
日記
遠い憶ひ出
女の愛情
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 元パラフィン
□publisher:改造社
□date of issue:1937年 初版
□size:18.8x13cm
□page:413
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ傷み少破れ
元パラフィン破れヤケ 小口点茶シミ 経年シミ
赤ボールペンによる線引き1カ所(写真8枚目)
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