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私が食べた朝食365日(西川治 著)

私が食べた朝食365日(西川治 著)
写真家・料理人・文筆家として知られる西川治が、1991年8月7日「唐突に思いついて」書きはじめた朝食日記1年分を公開した、実録的食卓エッセイ。

毎日の朝食・レシピとともに、家族と過ごす日々や仕事上のできごと、海外渡航中の朝食、そこに去来する思いが細やかに綴られている。モノクロ写真、多数収録。

あとがきに「この本を読んだ人から朝からこんなに食べるんですかと問われた。そうですと答えた。朝の食事がもっとも大切だとおもっている」と記されているが、著者の朝食の多彩さ・豊かさに目を見張らされる。
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今朝も朝市に行く。朝市の帰りに鹿の湯温泉に入る。鹿の湯は源泉だからイオウの匂いが強い。朝から温泉に入りたっぷりの汗をかき外にでると乾いた空気が気持ちいい。(略)朝市へ来る大きな目的は、この温泉に入るためだ。やはり空腹でたまらなくなる。

コンビーフと玉葱、卵の炒めたもの、先日も買った豆と粟のおこわ、味噌汁(玉葱、大根、人参、青菜、昆布を干したもの)、胡瓜の古い漬物。

「アメリカでは、コンビーフとジャガイモの潰したものやスライスしたものと炒めるハッシュドブラウンがあるのだが、これはアメリカの朝食にはよく出てくるのだ」と僕が説明する。
「それもうまそうだな」と昨夜やってきたHもHの息子も言う。

(〈8・17〉より)
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◎Contents
8月 生姜と鰯。ちょっと濃い醤油味が御飯にいい
9月 秋刀魚のはらわたは魚のなかでも白眉である 
10月 二日酔いにはなんといっても蕎麦
11月 上等でない鮪は醤油漬けにするといい
12月 どぶ汁はイメージとは違いなかなかうまい
1月 ハイカラ好きな貴族たちが儀式化した七草粥
2月 辛子菜の漬物の塩味と納豆はよく合う
3月 みやげの穴子を豆腐と似合わせる
4月 乾燥したロスではパンとジャムがうまい
5月 鰆の一夜干し。刺し身、焼き物、粕漬けにもいい
6月 山東菜と油揚げの煮物。油揚げは何にでもよく合う
7月 広東の家庭料理、広東泡菜を食べる
8月 鮎の干したもので鮎素麺をつくる

ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:小学館文庫
□date of issue:1998年 初版
□size:15x10.5cm
□page:345
□condition:経年なり・普通 カバースレ少汚れ 背上端ヨレ

» 随筆・エッセイ
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