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踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽(輪島裕介 著)

踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽(輪島裕介 著)
ジャズ、マンボ、ボサノヴァ、タムレ、スカ、ツイスト、そして国産ニューリズムのドドンパなどなど、日本人の心と体を揺り動かしてきた昭和歌謡の「リズム」に着目した大衆音楽史。

大衆音楽の研究者による学術的な論考だが、膨大な一次資料からさまざまなエピソードを拾い上げ、各時代の空気を読み取りながら、「踊る」音楽の系譜をあざやかに描き出している。
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ドドンパは謎に満ちている。1960年(昭和35年)に「国産ラテン・リズム」として忽然と現れたドドンパは、翌1961年にかけてブームを巻き起こし、気になる爪痕をあちこちに残しながら、やがてその出現と同様、忽然と消えていった。本章ではその顛末を追うこととしよう。

(「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記 より)
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◎Contents
はじめに ー 踊れるか、踊れないか、それが問題だ
▶︎第1章 ダンスホールとジャズの戦前戦後
ー 占領期1952年まで
 東京ダンスホール点景
 米軍キャンプ、米軍放送を通じての洋楽受容
▶︎第2章 ニッポン「ラテン音楽」事始め
ー 1955年という画期
 マンボを起点とするもう一つの大衆音楽史
 地域や人種を超えて更新される「ラテン」   
▶︎第3章 マンボ・ブームとニューリズム時代の幕開け
ー 1955〜1957年
 映画でブームに火がつく
 ダンス講習会でレコードを売り出せ
▶︎第4章 「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記
ー 1960〜1961年
「ドドンパ誕生」裏話
 本邦初 (?) のタイアップCM「トリスでドドンパ」
 若大将も踊ったドドンパ
 ドドンパの落とし子、パチャンガ、スクスク
▶︎第5章 ツイスト上陸!「ダンス狂時代」
ー 1962年
 ニューリズムとしてのツイスト
 スターのツイスト列伝
▶︎第6章 ニューリズムの迷走・ボサノヴァ、タムレ、スカ
ー 1963年〜60年代後半
「パリ発」という呪文にまみれたタムレ
「橋幸夫」リズム
 サーフィン、スイム、アメリアッチ
 ニューリズム時代の終焉
▶︎第7章 お茶の間はダンステリア
ー ディスコとアイドル歌謡の1970年〜80年代
 お茶の間をダンステリアにしたピンク・レディ
 筒美京平による和製ディスコサウンド
 ソウルマンとしての志村けん
▶︎第8章 ユーロビートは「帰ってきたドドンパ」か
ー 1980年代後半以降
 完全に土着化した和製洋楽
 ユーロビートとドドンパの近似性
 最後の「ニューリズム」 ほか

ソフトカバー ダストカバー
□publisher:NHK出版新書
□date of issue:2015年 初版
□size:17.2x11.2cm
□page:270
□condition:経年なり・良好

» 評伝・ノンフィクション
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