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「猟奇」傑作選 - 幻の探偵雑誌〈6〉(ミステリー文学資料館 編)

「猟奇」傑作選 - 幻の探偵雑誌〈6〉(ミステリー文学資料館 編)
大正から昭和にかけてブームとなった「探偵雑誌」を集成した、文庫シリーズ第6弾。

『猟奇』は昭和3年に関西で創刊、5年間にわたって発行された探偵雑誌。掲載された創作は短篇がほとんどだが、幅広い作風の力作をそろえ、歯に衣着せぬ辛口コラムも人気を呼んでいた。江戸川乱歩は、「小粒ながらピリリとした愉快な雑誌」と評している。

まだ中央でさほど注目されていなかった夢野久作が毎号のように作品を発表しており、本書には、代表作のひとつ「瓶詰の地獄」が収録されている。
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現代に比べ、当時の〈猟奇〉は異常さへの好奇心という意味は同じであっても、その異常のイメージがもっとおおらかだったと思える。
当然、作家サイドも「猟奇」という雑誌への寄稿なのだから、大なり小なり雑誌名にインスパイアされた作品を発表している。「おおらかな異常」という猟奇性をはらんだ作品の数々が掲載されたわけだ。

(「「猟奇」よ、今夜もありがとう」霞流一 より)
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◎Contents
瓶詰の地獄(夢野久作)
拾った遺書(本田緒生)
和田ホルムス君(角田喜久雄)
ビラの犯人(平林タイ子)
扉は語らず(又は二直線の延長に就て)(小舟勝二)
黄昏冒険(津志馬宗麿)
きゃくちゃ(長谷川修二)
雪花殉情記(山口海旋風)
下駄(岡戸武平)
ペチィ・アムボス(一条栄子)
【コラム「りょうき」PART1】
朱色の祭壇(山下利三郎)
死人に口なし(城昌幸)
【コラム「りょうき」PART2】
「猟奇」の再刊に際して(国枝史郎)
吹雪の夜半の惨劇(岸虹岐)
肢に殺された話(西田政治)
仙人掌の花(山本禾太郎)
【コラム「りょうき」PART3】
「猟奇」よ、今夜もありがとう(霞流一)
当時の探偵小説界と世相
「猟奇」総目次
「猟奇」作者別作品リスト

絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:光文社文庫
□date of issue:2001年 初版
□size:15.1x10.5cm
□page:507
□condition:経年なり・普通 少歪み
★商品写真を撮影し直し、再アップしました

» 小説
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