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短篇ベストコレクション:現代の小説2017(伊坂幸太郎、今村夏子 ほか)
2016年に文芸誌に発表された短篇の中から、純文学・大衆文学・ミステリーなど、ジャンルを問わず厳選された17篇を掲載したアンソロジー。4人の編集委員が選考した刺激的な作品がならぶ。
『文芸カドカワ』9月号に掲載された「父と私の桜尾通り商店街」(今村夏子)は、生きることの不安定さを、不安定なまま差し出す短編小説。
主人公の「私」は、商店街から爪弾きにされている「父」が営むパン屋の娘。老いた父は、パン作りの材料が尽きたら店をたたむと言い、カウントダウン営業をはじめる。そんなある日、マスクで顔を覆った謎の女性が客としてやってくる ——。
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やがて影の中の一人が私に気づき、向こうから大きく手を振ってきた。
私も大きく手を振り返した。みんな待っている。だけど。
私は動かなくなった父を見た。
いいのだろうか。
大丈夫なのだろうか。
(「父と私の桜尾通り商店街」より)
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◎Contents
早朝始発の殺風景(青崎有吾)
給餌室(両角長彦)
無事これ貴人(伊坂幸太郎)
猫とスコッチ(太田忠司)
サルビアの花(井上荒野)
温厚と激情(東山彰良)
砂時計の伝言(法月綸太郎)
共学における体育と男子(姫野カオルコ)
青空(森絵都)
父と私の桜尾通り商店街(今村夏子)
花はバスにのって(小島水青)
タマ取り(今野敏)
水谷くんに解けない謎(芦沢央)
淑女の嗜み(木下古栗)
町内会の草野球チーム(中島京子)
雲南省スー族におけるVR技術の使用例(柴田勝家)
流出(三崎亜記)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:徳間文庫
□date of issue:2017年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:525
□condition:経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
『文芸カドカワ』9月号に掲載された「父と私の桜尾通り商店街」(今村夏子)は、生きることの不安定さを、不安定なまま差し出す短編小説。
主人公の「私」は、商店街から爪弾きにされている「父」が営むパン屋の娘。老いた父は、パン作りの材料が尽きたら店をたたむと言い、カウントダウン営業をはじめる。そんなある日、マスクで顔を覆った謎の女性が客としてやってくる ——。
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やがて影の中の一人が私に気づき、向こうから大きく手を振ってきた。
私も大きく手を振り返した。みんな待っている。だけど。
私は動かなくなった父を見た。
いいのだろうか。
大丈夫なのだろうか。
(「父と私の桜尾通り商店街」より)
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◎Contents
早朝始発の殺風景(青崎有吾)
給餌室(両角長彦)
無事これ貴人(伊坂幸太郎)
猫とスコッチ(太田忠司)
サルビアの花(井上荒野)
温厚と激情(東山彰良)
砂時計の伝言(法月綸太郎)
共学における体育と男子(姫野カオルコ)
青空(森絵都)
父と私の桜尾通り商店街(今村夏子)
花はバスにのって(小島水青)
タマ取り(今野敏)
水谷くんに解けない謎(芦沢央)
淑女の嗜み(木下古栗)
町内会の草野球チーム(中島京子)
雲南省スー族におけるVR技術の使用例(柴田勝家)
流出(三崎亜記)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:徳間文庫
□date of issue:2017年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:525
□condition:経年なり・良好
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