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ぶらんこ乗り（いしいしんじ 著）
額縁職人の父さん、絵描きの母さん、おばあちゃん、私、そして天使のような弟。まず最初に、弟の「声」が失われる。それは、手を握り合い、幸福に暮らしていた家族の〈喪失〉と〈再生〉の日々の始まりだった。
20世紀最後の年に発表された、物語作家いしいしんじの誕生を告げる第一長篇。
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私はそっとノートを閉じる。そして薄闇のなか思いかえす。
ぶらんこが上手で、うまく指を鳴らす男のこ。
声が出せず、ひとりにおびえ、動物とはなしができる偏屈もの。
つくりばなしの得意な、悪ふざけの天才。
父さんと母さんの息子、おばあちゃんの孫、指の音の飼い主。
もうここにはいない、私の弟。
（「最後のおはなし」より）
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◎Contents
ぶらんこ乗り
ひねくれ男
空中ぶらんこの原理
手を握ろう！
おばけの涙
半分の犬
油断するなよ
歌う郵便配達
若いってのはいいね
サルのお祭り
ユーカリ中毒
カエルのルール
犬の伝言板
しずかな指の音をこめて
本当のこと
ふるえ
夢のページ
外電によると
大事なこと
とても、とても、いいところで
三枚目のはがき
四枚目のはがき
五枚目のはがき
六枚目のはがき
引力
七枚目のはがき
八枚目のはがき
九枚目のはがき（四枚のつながった束）
十枚目のはがき
最後のおはなし
冬の動物園
カバー画：大竹守
解説：「火山が噴火するように」増田喜昭
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：新潮文庫
□date of issue：2005年 7刷（2004年 初版）
□size：15x10.5cm
□page：269
□condition：経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
20世紀最後の年に発表された、物語作家いしいしんじの誕生を告げる第一長篇。
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私はそっとノートを閉じる。そして薄闇のなか思いかえす。
ぶらんこが上手で、うまく指を鳴らす男のこ。
声が出せず、ひとりにおびえ、動物とはなしができる偏屈もの。
つくりばなしの得意な、悪ふざけの天才。
父さんと母さんの息子、おばあちゃんの孫、指の音の飼い主。
もうここにはいない、私の弟。
（「最後のおはなし」より）
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◎Contents
ぶらんこ乗り
ひねくれ男
空中ぶらんこの原理
手を握ろう！
おばけの涙
半分の犬
油断するなよ
歌う郵便配達
若いってのはいいね
サルのお祭り
ユーカリ中毒
カエルのルール
犬の伝言板
しずかな指の音をこめて
本当のこと
ふるえ
夢のページ
外電によると
大事なこと
とても、とても、いいところで
三枚目のはがき
四枚目のはがき
五枚目のはがき
六枚目のはがき
引力
七枚目のはがき
八枚目のはがき
九枚目のはがき（四枚のつながった束）
十枚目のはがき
最後のおはなし
冬の動物園
カバー画：大竹守
解説：「火山が噴火するように」増田喜昭
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：新潮文庫
□date of issue：2005年 7刷（2004年 初版）
□size：15x10.5cm
□page：269
□condition：経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
