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青春（林芙美子 著、初山滋 装幀）
昭和15年に刊行された、林芙美子の短篇集。表題作「青春」ほか、「私は泣かない」「人形聖書」などの少女小説を含む13篇を収録している。初山滋による瀟洒な装幀に心惹かれる。
表題作「青春」は、二階家に間借りした貧しい母娘と、家主のひとり息子との交流を描いた短篇。恋ともいえないような、ほのかな心の揺れを描き出す。あとがきに、著者自身が非常に好きな作品であると記されている。
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「芳ちゃんは私を好き？」
「…………」
「ねえ、どうなのさ？ 返事してよ」
「女なンか嫌ひだい！」
「わあい！ 赧くなつてる……いいきびだ」
風がではじめたのか、樹の梢をゆすぶるような音がざわざわしてゐる。
（「青春」より）
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◎Contents
紅襟の燕
月寒
勿忘草
谷間からの手紙
青春
はなたばとらむね
少女来訪
光射す日
ともだち
私は泣かない
白い手套
晩春
人形聖書
絶版または版元品切れ
ソフトカバー フランス装
□publisher：實業之日本社
□date of issue：1940年 25版（1940年 初版）
□size： 19x13cm
□page：328
□condition：経年なり・可 カバースレ汚れ傷み 背ヤケ傷み強
経年シミ 裏見返しラベル剥がし跡 綴じゆるみ（写真3枚目）
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
表題作「青春」は、二階家に間借りした貧しい母娘と、家主のひとり息子との交流を描いた短篇。恋ともいえないような、ほのかな心の揺れを描き出す。あとがきに、著者自身が非常に好きな作品であると記されている。
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「芳ちゃんは私を好き？」
「…………」
「ねえ、どうなのさ？ 返事してよ」
「女なンか嫌ひだい！」
「わあい！ 赧くなつてる……いいきびだ」
風がではじめたのか、樹の梢をゆすぶるような音がざわざわしてゐる。
（「青春」より）
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◎Contents
紅襟の燕
月寒
勿忘草
谷間からの手紙
青春
はなたばとらむね
少女来訪
光射す日
ともだち
私は泣かない
白い手套
晩春
人形聖書
絶版または版元品切れ
ソフトカバー フランス装
□publisher：實業之日本社
□date of issue：1940年 25版（1940年 初版）
□size： 19x13cm
□page：328
□condition：経年なり・可 カバースレ汚れ傷み 背ヤケ傷み強
経年シミ 裏見返しラベル剥がし跡 綴じゆるみ（写真3枚目）
» 小説
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