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妻の部屋（吉屋信子 著、佐藤泰治 装幀）
夫の野心に翻弄されながら、戦後の混乱期を気丈に生き抜く、妻の姿を描いた長編小説。月丘夢路主演で、1950年に映画化されている。
地方から東京本社に転勤してきた牧三千雄・百合子夫妻は、戦後の住宅難のなか、上司・今井達吉の自宅に同居することになる。百合子は達吉の妻・加津と意気投合し、カマラード（同志）と称して仲良く暮らしていた。
しかし、夫の三千雄は、自らの才気へのおごりから、今井夫妻に親しもうとしなかった。そんな夫に、百合子は不信を抱きはじめる。そして、ある事件が発生する ——。
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「それじや、百合子さんと共同でお食事つくつたり、その日の接待も御一緒にね」
「えゝ、私たちカマラードですもの、勿論そうしましよう」
「カマラードつてなあに？」
「Camarade — 仏蘭西語で同じ狀態にある隣人の意味よ、私たち良人同士が職場で同じで、似た状態でしよう — 語源はスペイン語のカマラダで、同じ場所に住む — の言葉から來たものですつて」
「まあ、百合子さんはものしりね、ラジオの話の泉にお出になれるわ！」
眞顔で言う加津に、百合子は笑いが止まらなかった。
（「カマラード」より）
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◎Contents
爭わざりき
舊居新居
妻の時間
カマラード
妻も遊ぶ
花粉
夫婦非常
妻の幻想
眞夏の夜の夢
月から來た男
心それぞれ
女も考える
ありしことども
雁渡る
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher：東和社
□date of issue：1950年 3版（1949年 初版）
□size：18.3x12.8cm
□page：358
□condition：経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷み小破れ
三方ヤケ 経年シミ 中綴じ割れ（写真8枚目）裏見返し破れ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
地方から東京本社に転勤してきた牧三千雄・百合子夫妻は、戦後の住宅難のなか、上司・今井達吉の自宅に同居することになる。百合子は達吉の妻・加津と意気投合し、カマラード（同志）と称して仲良く暮らしていた。
しかし、夫の三千雄は、自らの才気へのおごりから、今井夫妻に親しもうとしなかった。そんな夫に、百合子は不信を抱きはじめる。そして、ある事件が発生する ——。
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「それじや、百合子さんと共同でお食事つくつたり、その日の接待も御一緒にね」
「えゝ、私たちカマラードですもの、勿論そうしましよう」
「カマラードつてなあに？」
「Camarade — 仏蘭西語で同じ狀態にある隣人の意味よ、私たち良人同士が職場で同じで、似た状態でしよう — 語源はスペイン語のカマラダで、同じ場所に住む — の言葉から來たものですつて」
「まあ、百合子さんはものしりね、ラジオの話の泉にお出になれるわ！」
眞顔で言う加津に、百合子は笑いが止まらなかった。
（「カマラード」より）
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◎Contents
爭わざりき
舊居新居
妻の時間
カマラード
妻も遊ぶ
花粉
夫婦非常
妻の幻想
眞夏の夜の夢
月から來た男
心それぞれ
女も考える
ありしことども
雁渡る
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher：東和社
□date of issue：1950年 3版（1949年 初版）
□size：18.3x12.8cm
□page：358
□condition：経年なり・普通 表紙ヤケスレ汚れ傷み小破れ
三方ヤケ 経年シミ 中綴じ割れ（写真8枚目）裏見返し破れ
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