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素人庖丁記 - ごはんの力(嵐山光三郎 著、安西水丸 装画)
「食べること」に異常なほどの執着をもつ著者が、好奇心を全快にして取り組んだ「素人料理」の数々について記した本の第四集。1994年刊行の単行本の文庫版。
解説で目黒考二は、『素人包丁記』は妄想の書であり、「食に関する薀蓄が記され、独特の料理法などが次々と紹介され、実用書として大変役立つ本だが、その底にあるのは食に対する飽くなき探究心と好奇心が生み出す妄想といっていい」と記している。
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まずごはん十七つぶをイカスミに十分間つけて色を黒くする。その飯つぶをツマヨージにさし、薄塩生タラコのなかにつめこみ、そのまま冷蔵庫へ二日間入れておく。
飯つぶにほどよく魚卵のうまみがしみ通ったところでとり出してマナ板へ乗せ、庖丁でトントンと叩き、「おまえはキャビアだ。おまえの母はチョウザメだ」と言いきかすと、純朴な飯つぶはその気になる。
(「飯つぶキャビア」より)
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◎Contents
ごはんの力
飯つぶキャビア
目で食うか、目を食うか
イカのイカヒコーキ
俳句を食う
西行の猿料理
ホーレン草弾圧史
一杯食わせるぞ
人魚鍋 ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社
□date of issue:1998年 初版
□size:15.6x11.4cm
□page:326
□condition:経年なり・普通 カバースレ 三方ヤケ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
解説で目黒考二は、『素人包丁記』は妄想の書であり、「食に関する薀蓄が記され、独特の料理法などが次々と紹介され、実用書として大変役立つ本だが、その底にあるのは食に対する飽くなき探究心と好奇心が生み出す妄想といっていい」と記している。
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まずごはん十七つぶをイカスミに十分間つけて色を黒くする。その飯つぶをツマヨージにさし、薄塩生タラコのなかにつめこみ、そのまま冷蔵庫へ二日間入れておく。
飯つぶにほどよく魚卵のうまみがしみ通ったところでとり出してマナ板へ乗せ、庖丁でトントンと叩き、「おまえはキャビアだ。おまえの母はチョウザメだ」と言いきかすと、純朴な飯つぶはその気になる。
(「飯つぶキャビア」より)
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◎Contents
ごはんの力
飯つぶキャビア
目で食うか、目を食うか
イカのイカヒコーキ
俳句を食う
西行の猿料理
ホーレン草弾圧史
一杯食わせるぞ
人魚鍋 ほか
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:講談社
□date of issue:1998年 初版
□size:15.6x11.4cm
□page:326
□condition:経年なり・普通 カバースレ 三方ヤケ
» 随筆・エッセイ
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