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わたしの台所(沢村貞子 著、安野光雅 カバー装幀)
人はどうしたら楽しい人生を送り、美しく年をとることができるのだろうか —— 古き良き下町気質を受けうけつぐ明治生まれの著者が、「家事をたのしくこなす」知恵を綴った生活随筆67篇。
さっぱりとした語り口で、読むほどに心にしみこんでくる。『暮しの手帖』での連載をまとめ、1981年に刊行された単行本の文庫化。
カバー装幀、安野光雅。
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「このお弁当、みんな一人で食べるんですか?」
この間、誰かが心配していた。腹六分目と決めている私にしては、たしかに量が多い。たっぷり二人前はある。つまり、これは、料理好きの癖の一つ —— どうもひとに食べさせたがる。結局、私のマネージャーはたびたびお相伴をさせられる。
ずっと前、NHKの「若い季節」という番組で一緒だった黒柳徹子さんは、そのお相伴をとても喜んでくれた。局で顔をあわせると、セリフをあわせる前にまず、
「ね、かあさん、今日のおかずはなに?」
といつも興味津々。食事どきには当然のように私の部屋へ……。
(「私のお弁当」より)
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◎Contents
献立日記
お正月の値打ち
一病息災
きものと私
ふだんこそ……
つかず・はなれず
ひなたの雑草
私のお弁当
暮しの中の匂い
中掃除・小掃除
くいしんぼ
うぬ惚れ鏡
目にたまる水
苦労を食べてしまった人 ほか
絶版または版元品切れ(2006年に光文社文庫新装版刊行)
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:朝日文庫
□date of issue:1990年 初版
□size:14.6x10.6cm
□page:301
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 三方薄ヤケ
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
さっぱりとした語り口で、読むほどに心にしみこんでくる。『暮しの手帖』での連載をまとめ、1981年に刊行された単行本の文庫化。
カバー装幀、安野光雅。
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「このお弁当、みんな一人で食べるんですか?」
この間、誰かが心配していた。腹六分目と決めている私にしては、たしかに量が多い。たっぷり二人前はある。つまり、これは、料理好きの癖の一つ —— どうもひとに食べさせたがる。結局、私のマネージャーはたびたびお相伴をさせられる。
ずっと前、NHKの「若い季節」という番組で一緒だった黒柳徹子さんは、そのお相伴をとても喜んでくれた。局で顔をあわせると、セリフをあわせる前にまず、
「ね、かあさん、今日のおかずはなに?」
といつも興味津々。食事どきには当然のように私の部屋へ……。
(「私のお弁当」より)
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◎Contents
献立日記
お正月の値打ち
一病息災
きものと私
ふだんこそ……
つかず・はなれず
ひなたの雑草
私のお弁当
暮しの中の匂い
中掃除・小掃除
くいしんぼ
うぬ惚れ鏡
目にたまる水
苦労を食べてしまった人 ほか
絶版または版元品切れ(2006年に光文社文庫新装版刊行)
ソフトカバー ダストカバー 帯あり
□publisher:朝日文庫
□date of issue:1990年 初版
□size:14.6x10.6cm
□page:301
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ 三方薄ヤケ
» 随筆・エッセイ
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