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花菖蒲(森田たま 著)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなった。
昭和10年頃の『週刊朝日』『サンデー毎日』などの雑誌に掲載された作品を集めた、短篇小説集。芸者、バアのマダム、マネキンガール、女学生、有閑夫人など、さまざまな境遇に置かれた女性たちが、ままならない「恋愛」に翻弄される様子を細やかな描写ですくいとる。随筆の名手らしく、人間観察のまなざしが深い。
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小春治兵衛のやうに美しい終りを終りたいといふのが、日頃からのせつ子の望みであつた。十九の年に落籍されて、まる十年間世話になつてきた隆三とのあひだは、表面は旦那にちがひなかつたけれども、氣持は戀人以上とせつ子は信じてゐた。
(「朝顔」より)
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◎Contents
朝顔
一夜
阪神風景
こばむ女
男のかげ
朝霧
日照雨
赤い靴
客
青葉の窓
花菖蒲
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher:竹村書房
□date of issue:1941年(1939年 初版)
□size:19x13.9cm
□page:267
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み背ヤケ
本体スレ汚れ傷み背ヤケ 小口茶シミ 経年シミ
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
昭和10年頃の『週刊朝日』『サンデー毎日』などの雑誌に掲載された作品を集めた、短篇小説集。芸者、バアのマダム、マネキンガール、女学生、有閑夫人など、さまざまな境遇に置かれた女性たちが、ままならない「恋愛」に翻弄される様子を細やかな描写ですくいとる。随筆の名手らしく、人間観察のまなざしが深い。
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小春治兵衛のやうに美しい終りを終りたいといふのが、日頃からのせつ子の望みであつた。十九の年に落籍されて、まる十年間世話になつてきた隆三とのあひだは、表面は旦那にちがひなかつたけれども、氣持は戀人以上とせつ子は信じてゐた。
(「朝顔」より)
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◎Contents
朝顔
一夜
阪神風景
こばむ女
男のかげ
朝霧
日照雨
赤い靴
客
青葉の窓
花菖蒲
絶版または版元品切れ
ハードカバー 函
□publisher:竹村書房
□date of issue:1941年(1939年 初版)
□size:19x13.9cm
□page:267
□condition:経年なり・普通 函ヤケスレ汚れ傷み背ヤケ
本体スレ汚れ傷み背ヤケ 小口茶シミ 経年シミ
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