Item
薔薇幻視（中井英夫 著）- 平凡社カラー新書13
作家・中井英夫が綴る、「薔薇」という迷宮をめぐる幻想旅行。『香りへの旅』と対を成す平凡社カラー新書の名著。
パリ・ブローニューの森の深くにあるパガテル薔薇園、南仏の香料会社フラゴナール社、地中海に臨むメイヤン薔薇園を訪ね、書物の中に広がる薔薇の幻影を見つめ続ける。
薔薇に寄せる連作詩篇「薔薇連祷」、巻末には「薔薇」への幻視を締めくくる短篇小説が掲載されている。
-------------------
ここに書こうとする薔薇は実在の薔薇ではない。それはいわば虚の薔薇、不在の薔薇であって、人によってはとりとめもない幻影のたぐいとしか思われぬことだろう。しかしそもそもこの地上に薔薇が咲き出たときから、それは二重に咲いていたのではないか、少なくとも現代において、なおそれは二重の意味をもって咲き続けているのではないかという思いから私は離れることができない。
（「地下の薔薇園への招待」より）
-------------------
◎Contents
薔薇の迷宮 / 地下の薔薇園への招待 / 青の神秘について / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅰ / 薔薇連祷 / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅱ / 薔薇を語る 前川文夫 / 小説「薔薇の罠」/ あとがき・薔薇への詫びごと
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：平凡社
□date of issue：1975年 初版
□size：15.8x11cm
□page：143
□condition：経年なり・可 三方ヤケ強 経年シミ カバーヤケスレ汚れ 最終ページ背割れ補修跡（写真9枚目）
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
パリ・ブローニューの森の深くにあるパガテル薔薇園、南仏の香料会社フラゴナール社、地中海に臨むメイヤン薔薇園を訪ね、書物の中に広がる薔薇の幻影を見つめ続ける。
薔薇に寄せる連作詩篇「薔薇連祷」、巻末には「薔薇」への幻視を締めくくる短篇小説が掲載されている。
-------------------
ここに書こうとする薔薇は実在の薔薇ではない。それはいわば虚の薔薇、不在の薔薇であって、人によってはとりとめもない幻影のたぐいとしか思われぬことだろう。しかしそもそもこの地上に薔薇が咲き出たときから、それは二重に咲いていたのではないか、少なくとも現代において、なおそれは二重の意味をもって咲き続けているのではないかという思いから私は離れることができない。
（「地下の薔薇園への招待」より）
-------------------
◎Contents
薔薇の迷宮 / 地下の薔薇園への招待 / 青の神秘について / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅰ / 薔薇連祷 / 薔薇ならぬ薔薇の旅Ⅱ / 薔薇を語る 前川文夫 / 小説「薔薇の罠」/ あとがき・薔薇への詫びごと
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher：平凡社
□date of issue：1975年 初版
□size：15.8x11cm
□page：143
□condition：経年なり・可 三方ヤケ強 経年シミ カバーヤケスレ汚れ 最終ページ背割れ補修跡（写真9枚目）
» 随筆・エッセイ
https://narda.thebase.in/categories/1326663
