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ふらんす物語(永井荷風 著)

ふらんす物語(永井荷風 著)
1907年(明治40年)夏から翌年にかけて、約1年にわたってフランスに滞在した青年荷風が、その体験に基づく随想、短編小説を耽美な文体で書き綴った、初期の代表作。博文館より刊行された初版本は、その官能性により、ただちに発禁処分となった。

1926年(大正15年)に問題とされた箇所を削除して、新たな諸篇を加えて再構成し出版された新版を底本とし、戦後まもなく刊行された文庫版。旧仮名遣い、総ルビによる組版が、現行の文庫にはない濃密な味わいを醸し出している。
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貞吉は已に三度目の春ながら、巴里の春ばかりには流石に飽きる事を知らぬ。毎年毎年新しい變つたものに逢ふやうな氣がする。人生は春ほどいいものは無い。新しい樂みを見出すのは此の時節だ。散歩の人出の中には、かう言ふ人達の心を引かうとて、さまざまな化粧をした女が、秋波を送りながら徘徊して居る。
(短編小説「雲」より)
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絶版または品切れ
ソフトカバー
□publisher:新潮文庫
□date of issue:1953年 4刷(1951年 初版)
□size:15.2x10.6cm
□page:344
□condition:経年なり・可 ヤケ強スレ汚れシミ傷み

» 小説
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