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随筆歳時記(森田たま 著、佐野繁次郎 挿画)

随筆歳時記(森田たま 著、佐野繁次郎 挿画)
森田たまは、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。1936年に『もめん随筆』を刊行して以来、戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなりました。

一月から十二月まで、月ごとの行事や出来事を綴った「随筆歳時記」と、「餘録」十二篇からなる随筆集。十月には二ヵ月におよぶ中国旅行に出ており、戦前の上海フランス租界の様子がいきいきとした筆致で綴られています。
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近くのふらんす街の、静かなカフエで、あるお方と待ち合せ、ハイアライへ連れていつていただいたが、そのカフエはレストラントでもあり、二階はまた上品なナイトクラブでもあつた。おもちやのシルクハツトのやうな帽子や、まつしろな丸い釜敷のやうな帽子をかぶつた、私の眼からは奇想天外の服装をした西洋婦人たちが、グラスを前にしてタバコをくゆらしてゐる。(「上海へ」より)
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森田たまは装幀を「本の着物」と考え、自分の好きな着物柄をあしらい、函と本体のコーディネートにもこだわって、ほとんどの随筆の装幀を自ら手がけています。

本書は、活字の組版の美しさや、佐野繁次郎による挿画にも心ひかれます。

絶版または版元品切れ
カードカバー 函
□publisher:中央公論社
□date of issue:1940年 初版
□size:23x16cm
□page:253
□condition:経年なり・普通 ヤケスレ汚れ傷みシミ 函ヤケ強
裏見返しに古書店ラベル

» 随筆・エッセイ
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¥1,800 SOLD OUT

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