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ホテルの人々(森田たま 著、高松甚二郎 装幀、中谷宇吉郎 扉絵)
森田たま(1894-1970)は、雑誌『少女世界』への投稿が認められ、10代の時に札幌から上京し、少女小説でデビュー。1936年に『もめん随筆』を刊行して以来、戦前戦後にわたって数多くの随筆を著し、女性エッセイストの先駆けとなりました。
「ホテルの人々」は、著者が昭和15年から3年間、モダン建築で知られる箱根の「強羅ホテル」に滞在していた時に書かれた長篇小説。
強羅ホテルを思わせるリゾートホテルに長期滞在する「私」が出会う、憂いを帯びた令嬢・蕗子をはじめ、財界人、女優、芸者などの、さまざまな人々のことを描いた群像劇。ホテルという隔絶した空間の中で繰り広げられる人間模様を、随筆の名手らしい醒めた目線で描き出しています。
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山の温泉場のホテルなどというものは、ちょうど航海する船のようなものであった。船に閉じ込められた船客と同じように、ある期間ホテルに滞在している人々は、内心いつも何か新しい事件の発生を待ち構えているのである。(本文より)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:東寶書店
□date of issue:1943年 初版
□size:18.5x12.6cm
□page:206
□condition:経年なり・普通 ヤケスレ汚れシミ傷み
ページ端折れ(写真5枚目) 表紙・背破れ 裏見返し日付・サインあり
「ホテルの人々」は、著者が昭和15年から3年間、モダン建築で知られる箱根の「強羅ホテル」に滞在していた時に書かれた長篇小説。
強羅ホテルを思わせるリゾートホテルに長期滞在する「私」が出会う、憂いを帯びた令嬢・蕗子をはじめ、財界人、女優、芸者などの、さまざまな人々のことを描いた群像劇。ホテルという隔絶した空間の中で繰り広げられる人間模様を、随筆の名手らしい醒めた目線で描き出しています。
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山の温泉場のホテルなどというものは、ちょうど航海する船のようなものであった。船に閉じ込められた船客と同じように、ある期間ホテルに滞在している人々は、内心いつも何か新しい事件の発生を待ち構えているのである。(本文より)
絶版または版元品切れ
ソフトカバー
□publisher:東寶書店
□date of issue:1943年 初版
□size:18.5x12.6cm
□page:206
□condition:経年なり・普通 ヤケスレ汚れシミ傷み
ページ端折れ(写真5枚目) 表紙・背破れ 裏見返し日付・サインあり
