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詩集 耳のなかの湖(浦歌無子 著)
身体感覚を言語へと変換し、内面の孤独を解き放つ、浦歌無子の第一詩集。
詩人・杉本真維子が栞文を寄せ、〈みずからへの破壊が、みずからを救済する、ということがあるなら、私はそれを祝福しないわけにはいかない〉と記している。
装幀:毛利一枝
カバー画:ニコレッタ・チェッコリ
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耳のなかの湖は
いつまで揺れているのだろう
わたしとあなたの螺旋の物語は
鼓膜の波打ち際をあてもなく漂い
沫緒となってははらりはらりとほどけてゆく
(「目眩」より)
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◎Contents
はじまりの森
白と赤の双子の話
三月の失踪
天上の卵
夜の笛
蛇口から白い小鳥
骨髄の海
ほどける耳
あの雨降りやまず
月の光
三十六度三分の
からっぽ
胸に抱えたガラスの林檎の話
それは雨ではなくて
終わらない夕方
水の陥穽
花びらフル
廻栖野
目眩
栞:「脆くない愛のガラス」杉本真維子
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ふらんす堂
□date of issue:2009年 初版
□size:21x15cm
□page:109
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
詩人・杉本真維子が栞文を寄せ、〈みずからへの破壊が、みずからを救済する、ということがあるなら、私はそれを祝福しないわけにはいかない〉と記している。
装幀:毛利一枝
カバー画:ニコレッタ・チェッコリ
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耳のなかの湖は
いつまで揺れているのだろう
わたしとあなたの螺旋の物語は
鼓膜の波打ち際をあてもなく漂い
沫緒となってははらりはらりとほどけてゆく
(「目眩」より)
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◎Contents
はじまりの森
白と赤の双子の話
三月の失踪
天上の卵
夜の笛
蛇口から白い小鳥
骨髄の海
ほどける耳
あの雨降りやまず
月の光
三十六度三分の
からっぽ
胸に抱えたガラスの林檎の話
それは雨ではなくて
終わらない夕方
水の陥穽
花びらフル
廻栖野
目眩
栞:「脆くない愛のガラス」杉本真維子
絶版または版元品切れ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:ふらんす堂
□date of issue:2009年 初版
□size:21x15cm
□page:109
□condition:経年なり・普通 カバースレ汚れ
» 詩歌・その他
https://narda.thebase.in/categories/1326667
