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蒼ざめた馬を見よ(五木寛之 著)
極秘に国外での出版を望むソ連老作家の幻の原稿を求めて、ひとりの新聞記者が、レニングラードの夜に暗躍する……。
「近来に類をみない精神宇宙のサスペンス・ドラマ」と激賞され直木賞を受賞した表題作「蒼ざめた馬を見よ」ほか、五木寛之の原点とも、その後の活動を解くカギともいえる全5篇を収録。
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ダニエルは、言葉を切って窓の外に目をやった。そしてゆっくりとミハイロフスキイの言った言葉を吐きだした。
「わたしは、この本を書かなかった。しかし、それ故にこそロシアの作家であるわたしは罰せらるべきだ──と」
鷹野は彼の言葉を口の中でくり返した。
わたしはそれを犯さなかった、だが、それ故にこそはわたしは罪人なのだ──。
それは、かつてミハイロフスキが書いた〈オデッサから来た男〉の主題だった。
(「蒼ざめた馬を見よ」より)
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◎Contents
蒼ざめた馬を見よ
赤い広場の女
バルカンの星の下に
弔いのバラード
天使の墓場
カバー:竹内和重
絶版または版元品切れ(新装版刊行中)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春文庫
□date of issue:1974年 初版
□size:15x10.5cm
□page:264
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ
ヤケ 経年シミ強(写真2枚目)小口茶シミ強
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
「近来に類をみない精神宇宙のサスペンス・ドラマ」と激賞され直木賞を受賞した表題作「蒼ざめた馬を見よ」ほか、五木寛之の原点とも、その後の活動を解くカギともいえる全5篇を収録。
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ダニエルは、言葉を切って窓の外に目をやった。そしてゆっくりとミハイロフスキイの言った言葉を吐きだした。
「わたしは、この本を書かなかった。しかし、それ故にこそロシアの作家であるわたしは罰せらるべきだ──と」
鷹野は彼の言葉を口の中でくり返した。
わたしはそれを犯さなかった、だが、それ故にこそはわたしは罪人なのだ──。
それは、かつてミハイロフスキが書いた〈オデッサから来た男〉の主題だった。
(「蒼ざめた馬を見よ」より)
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◎Contents
蒼ざめた馬を見よ
赤い広場の女
バルカンの星の下に
弔いのバラード
天使の墓場
カバー:竹内和重
絶版または版元品切れ(新装版刊行中)
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春文庫
□date of issue:1974年 初版
□size:15x10.5cm
□page:264
□condition:経年なり・可 カバーヤケスレ汚れ
ヤケ 経年シミ強(写真2枚目)小口茶シミ強
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