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やさしい訴え(小川洋子 著、山本容子 カバー画)
夫と別居した「わたし」は、移り住んだ山あいの別荘近くで、チェンバロ作りの男とその女弟子に出会う。
不実な夫に苦しむ人妻、挫折したピアニスト、酷いかたちで恋人を奪われた女。三者の心理が交錯する深い森のなかに、バロックの名曲「やさしい訴え」のひそやかな音色……。
かぎりなくやさしく、ときに残酷な愛の物語。1996年に刊行された初期長編の文庫版。
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新田氏のチェンバロはやはり、遠い世界から音を響かせた。そのことはわたしを安心させた。
わたしは目をつぶり、肘掛けに腕をのせて、体を深く椅子に沈めた。そうするとまぶし過ぎる照明や、見知らぬ観客たちの気配や、派手なガーベラの色彩が薄れてゆき、ただ弦の響きだけが残された。
(「本文」より)
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解説:青柳いづみこ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春文庫
□date of issue:2004年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:285
□condition:経年なり・良好
» 小説
https://narda.thebase.in/categories/1326662
不実な夫に苦しむ人妻、挫折したピアニスト、酷いかたちで恋人を奪われた女。三者の心理が交錯する深い森のなかに、バロックの名曲「やさしい訴え」のひそやかな音色……。
かぎりなくやさしく、ときに残酷な愛の物語。1996年に刊行された初期長編の文庫版。
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新田氏のチェンバロはやはり、遠い世界から音を響かせた。そのことはわたしを安心させた。
わたしは目をつぶり、肘掛けに腕をのせて、体を深く椅子に沈めた。そうするとまぶし過ぎる照明や、見知らぬ観客たちの気配や、派手なガーベラの色彩が薄れてゆき、ただ弦の響きだけが残された。
(「本文」より)
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解説:青柳いづみこ
ソフトカバー ダストカバー
□publisher:文春文庫
□date of issue:2004年 初版
□size:15.2x10.5cm
□page:285
□condition:経年なり・良好
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